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少年少女の戦極時代・アフター
After14 舞の帰還
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いい人じゃない」
『女神サマ直々のお達しじゃしょうがない。――また遊ぼうね。アーマードライダー諸君』

 ロード・デュークはひらひらと手を振ると、青い霧となってその場から消え去った。

 誰も、戒斗自身さえ、展開に着いて行けなかった。

 ヘキサはヘキサだが、大きく異なる点がある。
 ヘキサの服装が、舞が“はじまりの女”になった時に着ていた白い祭服なのだ。

『碧、沙?』

 深い色のまなざしが、一番に呼びかけた龍玄に向けられた。

「ミッチ……」

 その愛称で光実を呼ぶのは、ビートライダーズの仲間と、そして宇宙の果てへ去ったあの二人だけと、戒斗でさえ知っていた。

『舞、さん? 舞さんなんですか!?』

 光実がロックシードを外して変身を解き、ヘキサに歩み寄る。

「うん、舞だよ。ひさしぶり、ミッチ」
「舞さんっ」

 光実は感極まったようにヘキサを抱き締め、はっとしたように引き剥がした。

「すみません! 見た目が碧沙だったから、つい」
「ミッチは本当にヘキサちゃん大好きだねえ」

 中身のお前も光実は好きなんだぞ――と、言おうものなら笑顔の制裁が待っているので、言わないバロンであった。

 バロンと月花、戻って来た斬月も錠前を閉じて変身を解き、ヘキサのもとに集まった。

「でも舞さん、どうしてヘキサに?」
「前にヘキサちゃんがあたしに血を飲ませてくれたからじゃないかな。多分、あたしのほうがヘキサちゃんに引き寄せられたんだと思う」

 ――舞のオーバーロード化を止めるために、ヘキサはヘルヘイム抗体を持つ自分の血を舞に飲ませた。それが運命の戦いの鏑矢となるとは、あの時は誰も思わなかった。

「ヘキサは?」
「いるよ。今のあたしたちの話もちゃんと聞こえてる。間借りしてるのはあたしのほうだから。ヘキサちゃんがその気になれば、あたしのほうが追い出されちゃうだろうね」
「ヘキサはそんなことしないよ」
「――。そうみたいね」

 尋ねるような間を置いてから、ヘキサ――の体の舞は微笑んだ。

「舞さん。何があったんですか? あなたが地球に戻って来るなんて。まさかオーバーマインドのことが関係してるんですか?」
「……オーバーマインドのことは、そもそもあたしたちに原因があるの」

 戒斗たちは顔を見合わせた。

「あたしが地球へ来たのは、全てをみんなに説明するため。話すよ。あたしと紘汰の新しい星であったこと全部」
「そ、それなら場所を変えましょう。僕たちだけじゃなくて、他のみんなも呼んだほうがいいだろうし。えっと……」
「私たちの家に来てもらっていいか? 体は碧沙なんだ。それに多人数のライダー関係者が集まるなら、うちがちょうどいい」
「兄さん……そうだね。咲ちゃん
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