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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第22話 「騒がしい実習」
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数人の女子がこちらに向かってきているような気が・・・。
「「「神裂くん、お願いしますっ!」」」
うん、見間違いじゃなかった。わざわざ俺の方まで猛ダッシュしてきて告白とは律儀な奴らだ。授業中じゃなければもっと嬉しかっただろうに。
「あー・・・、後で返事してやるから今は授業に集中しろ。ほら、戻った戻った。」
俺の言葉を聞いて女子たちは散っていく。ここでキッパリ断るのはモチベーションの低下に繋がる。授業に支障をきたすだろう。無駄な希望を持たせずに授業に戻すにはこの手段が最善だ・・・と思う。なぜ俺がこんな余計なことを考えねばならんのだ。気が重い・・・。
さて、それからしばらくは順調に実習が進んでいたのだが、一夏グループの方でトラブルが発生したらしい。一夏が思案に暮れているようなので手を貸すことにする。
「どうした?」
「いや、ISをしゃがませるの忘れちまって・・・。次の子が乗れなくて困ってるんだよ。」
なるほど。まあ一夏は専用機持ちだし、うっかり忘れていてもおかしくはない。とはいえ、「忘れちまった」ね・・・。忘れたのは女子生徒の方だってのに自分が忘れたみたいに言うとか、こんなとこにまでお人好し発揮か。
「コックピットが高いなら、お前が抱えて乗せてやれ。一番それが安全だろう。」
「抱えて?どういうことだ。」
「こういうことだ。次の子、ちょっと来て。」
「はーい。・・・キャッ!?」
俺に呼ばれた生徒がこっちに来る。俺は《武神》を展開するとその子(名前は忘れたので割愛)を抱え上げてコックピットへ運ぶ。この体勢は横抱き、俗に言う「お姫様抱っこ」である。突然の事態に顔を真っ赤にしているこの子は気にしないことにする。周囲の「羨ましい・・・。」等の発言も然り。
「こんな風にすればいい。」
「おう、サンキュ。」
続いてシャルルの方へ。さっきの周りの様子からして故意にシャルルに抱えられる状況を作り出す可能性があるからな。釘を刺しておかんと。一夏と箒が何やら喋っているがまあ問題ないだろう。まったく、こういう仕事って大変なんだな。山田先生ってすげえ・・・。
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