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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第22話 「騒がしい実習」
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先生はオルコットと凰のサポートだ。始めろ。」
千冬さんの号令で生徒たちが散らばる・・・わけもなく、男子3人に向かって一斉に集結する。まあ、特に制約なく集まれなんて言ったらこうなるだろうよ。千冬さんもこんな平凡なミスを・・・、違うな、わざとか。あの薄笑い、俺がどう対応するか見物してやがる。
「お前ら、騒いでないでさっさと散れ。あと俺はサポート役だ。グループリーダーはやらん。」
「織斑くん、組もうよ!」
「デュノアくんの操縦技術が見たいなー?」
「えー、組もうよ、神裂くん!こっちの方が楽しいってば!」
無視半分に自分勝手半分か。セシリアと鈴の立場がないな、こりゃ。負けたとはいえ素人のお前らと比べたら次元が違うだろうに。キレたいところだが千冬さんに試されていると分かっている以上、下手な手段を講じることは許されない。ここは千冬さんを見習って・・・。
「・・・選択肢をやろう。織斑先生か俺に勝つまで帰宅禁止の条件で模擬戦やり続けるか、出席番号順にグループ作るかどっちが良い?5秒で選べ。」
その台詞を聞いた途端に慌ててセシリアと鈴の方向へ駆け出す女子たちとドヤ顔しながら一夏とシャルルの元に留まる女子たちに分かれる。世話のかかる小娘どもだ。千冬さんや山田先生はこれを毎日やってるのか・・・、教師ってのも大変だなぁ。
「最初からそうしろ、まったく・・・。では、各グループは訓練機を取りに行け。」
「数は《打鉄》と《リヴァイヴ》が2機ずつですよー。早い者勝ちなので好きな方を使ってくださーい。」
おお、山田先生がいつもより教師っぽく見えるぞ。さっきの模擬戦で自信をつけたのだろう。背伸びしてる少女から背伸びしてる少女っぽい大人にランクアップだ。・・・あれ?あまり変わらないような・・・。
「よし、じゃあ男子班、準備が出来たら始めてくれ。訓練機の装着はリーダーの2人が手伝うように。フィッティングとパーソナライズは切ってあるから気にしなくていい。メニューは任せるけど、これは実戦訓練だからそのつもりでな。」
一夏とシャルルが頷く。とりあえず一通り伝えることは伝えたわけだが・・・、大丈夫かなぁ、あの2人。女子の一部、いや大部分がまだ恍惚としてるんだが。数人は告白前みたいに唇噛み締めて勇気振り絞ってるし。今授業中なんだけどなぁ。緊張する状況じゃないと思うんだよなぁ。
「「「お願いしますっ!」」」
・・・ん?おいおい、マジで告白されてるじゃないか。うわー、箒が一夏を見る目が怖い。今なら眼光だけで鬼でも殺せそうだ。・・・いや無理か。千冬さんならあれくらい受け流せるだろうし。鬼教師でびくともしないんだから本物の鬼は・・・、止めよう。千冬さんの視線を感じる。これ以上考えたら竹刀か拳骨が襲ってくるだろう。・・・あと、見間違いでなければ
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