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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第22話 「騒がしい実習」
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セシリアはビット、鈴は『龍咆』を活用して山田先生を狙うが先生は防御と回避を使い分けて対処していく。これは驚いた。瞬時に回避と防御の選択を行い、それを繰り返しながら常に2人を視界に収めている。しかも格闘では鈴に対して分が悪いと理解しているようで近づけさせないように適時牽制している。セシリアの狙撃や鈴の近接戦闘のように一芸に秀でているのではない、全ての戦闘スタイルを高水準で行えるオールラウンダーだな。たいしたものだ。
「ではデュノア、山田先生が使っている機体の解説をしろ。」
「あっ、はい。山田先生の使用しているISはデュノア社製《ラファール・リヴァイヴ》です。・・・・」
地上ではシャルルが《リヴァイヴ》について見事な解説を繰り広げていた。流石はデュノアの人間、教科書以上の情報量だ。ただ俺にとっては今更聞いたところで面白くも何ともないので聞き流して上空の模擬戦を注視していた。山田先生は適度な射撃でセシリアと鈴の動きを制限、誘導している。よく状況が把握できている証拠だ。一方、セシリアと鈴は振り回されっぱなし。アイツら、互いに我が強いし上手く連携できてないな・・・。
「デュノア、そこまでで良い。そろそろ終わる。」
千冬さんの言葉通り、勝負は決まった。山田先生の完璧な誘導に翻弄されたセシリアと鈴は空中で激突、そのタイミングを狙って山田先生がグレネードを投擲してジャストミート。爆発の中から2つの機影が地面に墜落してきた。ここまで完璧な試合運びは称賛に値する。侮れないな、山田先生。
「アンタねえ、何面白いように回避先読まれてんのよ!」
「鈴さんこそ、無駄にばかすかと衝撃砲を撃つからいけないのですわ!」
「「ぐぬぬ・・・。」」
うっわー、呆れた。反省会ならまだしも口論始めやがった。まあ、言い分は両方とも間違っていないんだが、完全に自分を棚に上げているんだよなぁ。こりゃ代表候補生の株駄々下がりだな。・・・このまま放置もみっともないし、授業の妨げにならないように止めるとするか。
「やかましいぞ。今回の戦闘は両方とも反省点が多い。ぐだぐだ文句言う暇があるなら負けた理由を考えて反省しろ。」
「れ、零さん・・・。」
「で、でも・・・。」
「問答無用。後でチーム戦の特訓メニュー組んでやるから今は授業に集中しろ。」
俺の言葉を聞き、悔しそうに生徒たちの列に戻っていく代表候補生2人。なんかあの様子を見ると俺が悪者みたいだな・・・。まあ何にせよ、後で特訓メニュー組み直しだな。それと山田先生に対してもう少し敬意を払うとしよう。あんなに綺麗な戦い方は俺には出来ない。
「これからは教師に敬意を持って接するように。・・・では、グループに分かれて実習を行う。各グループリーダーは神裂を除いた専用機持ちが担当しろ。神裂は織斑とデュノア、山田
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