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少年少女の戦極時代・アフター
After10 斬月・ジンバーメロン!
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りを全てまた使われたとしたら、ジンバーを外してウォーターメロンのガトリング砲で相殺する。悔しいが、この多機能さは、本当にお前様々だよ、凌馬)

 クワガタインベスが今度は曲刀の鋏を突き出した。
 斬月は鋏を受けた。武器でも弓でもなく、両腕で。これもジンバーメロンの防御力増強があってこその無茶。

『おおおおぉぉ!!』

 斬月は両腕を大きく広げるだけで、曲刀の鋏を弾き返した。

 クワガタインベスは下がり、2本の曲刀を分解して双剣に戻した。その隙に斬月は弓のストリングを引き、ソニックアローを放っていた。ソニックアローはクワガタインベスの脇腹に着弾した。

 斬月はカッティングブレードを3回倒した。
 自身のポテンシャルを鑑みても――ここらが決め時だ。

《 ウォーターメロンスパーキング 》《 ジンバーメロンスパーキング 》

『はああぁぁぁ!!』

 乗せうる最大のエネルギーを弓に乗せ、体ごと大きく二度スイングし。×字状にソニックショットを放った。

 クワガタインベスは、弓によるソニックブームを曲刀で受け止めた。
 その瞬間、二つのロックシードから最大値で乗せたエネルギーが、爆発した。

 爆発力の反動で両者共に吹き飛ばされた。
 変身が解けた貴虎は、地面に転がった。

 だが、成果はあった。今の爆発でクワガタインベスに決定的なダメージを与えることができた。

 クワガタインベスは折れた曲刀を落とし、静電気を放ちながら膝を突いた。

『アーマード、ライダー……これほどの、力と、は……』

 クワガタインベスは倒れると同時に爆散した。

 貴虎はそれを見届け、ドライバーからウォーターメロンとメロンエナジーの錠前を外し、その場で膝を突いた。

「「貴虎さん!」」

 隠れていたチャッキーとペコが飛び出し、貴虎の前にしゃがんだ。

「大丈夫ですか? 病院に」
「いや。傷自体は大したことない。ロックシードの反動が出ただけだ」

 ウォーターメロンの錠前を単体で使った時でさえきつかったのだ。そこにジンバーメロンを上乗せしたのだから、体に出たダメージは当然の代償と言えた。

「私より君たちは。怪我はないか? あのオーバーマインドに何もされなかったか?」
「あたしは何も……でもペコが」
「俺だって大したことないって。もう普通に動けるよ。――貴虎さん、肩貸しましょうか?」
「すまない。甘えさせてもらおう」

 しばらくはドライバーを着けっ放しにして、自然治癒力を上げて一刻も早く反動ダメージを治すしかない。

 ペコとチャッキーが両肩を支えたので、貴虎は彼らの肩に有難く掴まって立ち上がった。
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