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少年少女の戦極時代・アフター
After7 チャッキーとペコの距離感
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れを拾った。
 落ちたそれは、ヨモツヘグリのロックシードだった。
 チャッキーはヨモツヘグリにまつわる多くのことを思い出して、言葉が出なくなっていた。


 あわや凌馬に殺されかけなかった舞を助けるため、ペコがイザナミインベスを召喚した。
 雨の中をふたり、必死になって、舞をガレージに連れ帰った。
 だが結局、舞は――


「見つけたぞ。アーマードライダー」


 石の回廊の中に、低く重い声が反響した。

 チャッキーとペコは二人して声がしたほうをふり返った。

 この季節に、全身を黒の長袖で固めた服装の、一人の男。ハードボイルド小説の主人公を張ってもおかしくない出で立ちと雰囲気だ。

 ペコがチャッキーを背に庇うように前に出た。

「な、何だよ、あんた。ナニモンだ!」

 男は答えなかった。答えない男は、返事の代わりとばかりに――怪物に変異した。
 全身を黒光りする装甲に覆われ、肩越しに見える刺々しい双剣の柄はまるで。

「クワガタ……?」
「オーバーマインドか!」
『そうだ。私は鍬木。クワガタインベスのオーバーマインドだ』

 鍬木と名乗った怪物が人間の男の姿に戻った。

「貴様らを排除する」
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