五話:審判と運命
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手には逆手に持った懐かしい双剣。
間違いなく、相手はルドガー・ウィル・クルスニクだった。それを理解した瞬間、ヴィクトルの目に抑えきれない憎悪の炎が燃え上がる。自分を殺したことを恨んでいるわけではない。ただ、彼の―――存在が認められないのだ。刹那、双剣を握りしめ殺す気でルドガーに斬りかかるヴィクトル。
「―――ッ!? なんで俺以外にもお前がこの世界にここにいるんだ―――」
「それは“俺”のセリフだ―――」
斬りかかったヴィクトルの双剣を自身の双剣で防いでいくルドガーだったが、余りにも予想していなかった相手の登場に動揺して叫んでしまう。一方のヴィクトルもなぜお前がいるのかと怒鳴り声を上げる。そんな普段とはかけ離れた姿にフェイトとアルフは驚愕の表情を浮かべる。感情の高ぶりにより口調が崩れ、かつての一人称を使い始めるヴィクトルだが本人はその事に気づかない。
「―――ヴィクトル!」
「―――ルドガー!」
――運命を刻む二つの針が今、重なり合う――
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