第百四十五話 漆黒の竜人の気持ち
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きな人が出来るようになる。でもその時苦しむのは分かっているわ…だからクロアグモン…あの子達の友達として支えになってあげて…』
それを聞いた自分は思わず咄嗟に了承してしまった。
しかしそれは全く後悔していない。
それからナカジマ家の家族として暮らすことになり、色々な物を学んだ。
そして好敵手達と再会し、いつの間にか仲間として行動していた。
それからは戦いの連続。
特にキメラモンカオスとの戦いでは死を覚悟した。
そしてデジタルダンジョンでの特訓を経て、ダークマスターズ、三大天使、ディアボロモン、バルバモンとの戦いを経て今に至る。
ギンガ「どうしたのクロアグモン?」
聖竜学園の初等科の三年教室で物思いに耽っているクロアグモンを不思議に思い、ギンガが尋ねると、クロアグモンは苦笑しながら余り物の唐揚げを口に放り込んで咀嚼する。
クロアグモンが食べているのは寮の食堂で出される料理の残り物。
捨てるのは勿体ないし、育ち盛りの子供達が沢山いるしで、余り物を欲する子供達とデジモン達に間食用に渡しているのだ。
因みに材料はデジタルワールドの天然の材料なので金は一切掛かっていない。
クロアグモン[昔のことを思い出してな。あの時を思えば、今はあまりにも幸せ過ぎる。本来なら感情を持たないダークタワーデジモンである俺には身に余る程の幸せだ]
ギンガ「そっか」
ウインナーを食べながらギンガは微笑んだ。
クロアグモン[ギンガ、感謝する。俺のパートナーとなってくれたことに]
ギンガ「私も、君がパートナーになってくれてとても嬉しい」
互いに微笑んでいると、ノーヴェが教室に入ってきた。
ノーヴェ「ギンガ、ルカ兄が呼んでる」
ギンガ「うん。行こうクロアグモン」
クロアグモン[ああ]
ギンガとクロアグモンは教室を出て行く。
クロアグモンの目にはもう虚しさなど微塵もないくらいの輝きが放たれていた。
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