第百四十五話 漆黒の竜人の気持ち
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が答えよ』
どういう意味だと疑問符を浮かべた時。
クイント『だって心がなかったら、あなたの戦いに対する想いを感じることが出来ないのよ?戦いによる充足感を感じることすら出来ない』
その言葉に全身に雷が落ちたような衝撃を受けた。
心がなかったら、戦いに充足感を感じることがない。
それはとても考えたくないこと。
ギンガ『ねえ』
話し掛けられ、首をギンガの方に向ける。
ギンガ『私のパートナーデジモンになって!!』
パートナーデジモン?
ギンガ『うん。クロアグモンに近づくとこれがスバルの物と同じように光るの。きっとクロアグモンが私のパートナーなんだよ!!』
キラキラと光る自分に向けられる無垢な視線にギンガをどう扱っていいのか分からず視線をさ迷わせる。
パートナーデジモンというのはよく分からないと言うとギンガは笑った。
ギンガ『あ、そっか…じゃあ友達から始めようよ!!』
友達。
この言葉を聞いた瞬間、胸に暖かい物が灯った気がした。
クイント『ギンガ、クロアグモンは怪我してるんだから無理させちゃ駄目よ』
クイントが困惑している自分をフォローするようにギンガを窘めてくれた。
ギンガ『はーい』
クイント『さ、お腹空いているでしょう?沢山作ったから食べて頂戴』
スバル『わあ、美味しそう』
怪我をしている自分のために食べやすい料理の山盛りが置かれる。
しかし食事をして来なかった自分はこれをどうすればいいのか分からない。
アグモンX『クロアグモン、食べないの?食べないなら僕が…』
バシィッ!!
アグモンXの手がギンガに叩かれた。
アグモンX『痛い…』
ギンガ『これはクロアグモンの分!!』
スバル『アグモンの食いしん坊〜』
アグモンX『スバル達には絶対言われたくないよねそれ…でも何で食べないの?』
アグモンXの問いに、食べるというのは分からないと言うと…。
クイント『あら?そうなの?ならギンガ、食べさせてあげなさい!!』
ギンガ『は〜い』
スプーンで料理を掬うと自分の口に入れようとするギンガに、何故かは分からないが、妙な拒否反応を起こした。
じゃれあうギンガ達をクイントは優しく見守っていた。
そして散々ギンガ達に玩具にされた自分はクイントとの会話で驚くことを聞く。
自分と同じ無から造られた存在。
それを2人は知っているのかと尋ねるとクイントは…。
クイント『知っているわ。今は大して気にしてないようだけど…大きくなったら絶対に気にするようになるわ。あの子達もいつかは大人になって好
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