第百四十五話 漆黒の竜人の気持ち
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置くと、自分嘲笑った。
アルケニモン『あはははは!!そんなの錯覚だよ、お前もそいつらと同じ!!私がダークタワーから作ったんだ。命の無い操り人形さ。人形は何も考えない、何も感じない。あんたが“虚しい”と錯覚するのは多分、作った時に100本のダークタワーの中にプログラムのカスがあったって所だろうよ』
プログラムのカス…。
それが自分のこの虚しさの原因…?
何も感じる事も無く、ただ命じられるままに動くだけの人形ならば悩む事も……悲しむ事も無い。
しかし、そうでないから苦しいのだ。
マミーモンが笑いながら前に出た。
マミーモン『苦しさを無くす方法ならあるぜ?自分を捨てて 俺達の言う事を 聞く事さ』
それは感情を無にし、人形になれと言っていた。
マミーモンの言葉は自分の望んだ答えでは無かった。
だが、自分がどんな答えを望んでいるのかも分からないのだが。
……それは違うと“心”が言っていた。
そんな時に好敵手のパイルドラモンが現れた。
最初の時より相当腕を上げた状態で。
同時に喚くアルケニモンとマミーモンを吹き飛ばすと、戦いを始めた。
やはりこいつだ。
こいつが自分の虚しさを消してくれる。
次第に気分が昂揚していく。
そして互いに渾身の一撃を放った瞬間。
何かに引っ張られるような感覚を覚え、次の瞬間、意識を失った。
次に目を覚ました時には柔らかい感触に戸惑いながら辺りを見回すと紫の混じった青髪の少女と目が合う。
ギンガ『あ、まだ動いちゃ駄目だよクロアグモン』
そう、自分をベッドに戻す少女に自分は思わず自分を見つめた。
そして驚く。
かつての自分より遥かに身体も力も小さくなった自分に。
ギンガ『あ、私が見つけた時は大きかったんだけど、すぐに身体が光って小さくなっちゃったんだよ』
つまり、この少女が自分を見つけるまでは究極体の姿だということになる。
そして少女にそっくりな短い青髪の少女が部屋に来た。
スバル『ギン姉、クロアグモン起きた?』
ギンガ『うん』
アグモンX『よかったね。初めましてクロアグモン。僕はアグモン。といっても僕みたいな姿のアグモンはいないみたいだけど』
その言葉に自分は反応した。
もしかしたらと…。
ダークタワーから造られたのかと尋ねるとアグモンXは首を振る。
アグモンX『だーくたわー?ううん、僕はデジタマから』
それを聞いて、少し気落ちした。
デジタマというのがどういうものかはよく知らないが、恐らくはこのデジモンも普通に生まれてきた生き物なのだろう。
アグモンX『僕、突然変異なんだ』
ア
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