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とある3人のデート・ア・ライブ
第七章 歌姫
第10話 始点
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浜面「うおりゃ!」

絹旗「……ハッ!」

双方のパンチを体制を低くして何とか避けたが、すぐさま蹴りが飛んできた。

体制を低くしてからの素早い蹴りは溝にあっさり命中した。

上条「ぐはっ……」

腹を抱えながらゆっくりと後ずさる。

しかし、その二人はなぜか追撃してこなかった。

理由は一つ。



目的はただの足止めだから。



上条「……、しど……!!」

全力疾走で逃げる士道に麦野が彼を捉え、そして。



なんのためらいもなく閃光を放出した。



ーーーー
ーーー
ーー




美九「仲間を護れ……ですか」

これだけ見れば圧倒的な有利だからこそ、美九は余裕の笑みを浮かべていた。



精霊四人+数百人VS一方通行


いくら自分の能力が通用しない(理由はわからないが)からと言っても、さすがに精霊三人を味方にしていれば問題ないだろう。

いくら喧嘩が強くても、例え数百人の観客を一人で倒しても、この精霊を前にはどう足掻いても勝てない。

そう、考えていた。



だけど、彼女は知らなかった。




彼が、学園都市最強だということに。





美九「面白いことを言いますねぇ」

一方「……」

対して、一方通行は至って冷静だった。

美九「でもぉ、まだ彼へのお仕置きは全部していませんからぁ、探してきてください。さっきの女装していたクズを……ね」

その言葉を聞いて、数百人といた観客が一斉に出口へと向かっていった。

そう。

つまり。

今、上条とアイテムの皆が戦っている方へと。

一方「……」

それを、一方通行は変に止めようとしなかった。

美九「あらぁ?ここは任せとけって言ったのにー、見逃すんですかー?」

一方「あァ。目的はテメェら精霊の方だったからなァ」

美九「ふふ、面白いこと言うんですねぇ。でも、あなたみたいな弱そうな人が精霊に勝てるんですかー?」



数秒後、


美九は学園都市最強の垣間を見てしまった。



ーーーー
ーーー
ーー



先ほどまで士道がいた場所に、突如爆発が起こった。

緑色の閃光ーー原子崩し(メルトダウナー)が士道に命中し、『死』を宣告したに等しい光景。

上条「あ……ぁ……」



護れなかった。

一方通行に二人とも護れと言われたのに、何一つこなせなかった。

圧倒的な戦力差ならば仕方がなかった。全力を出して護れなかったのならただの実力不足だけの話になる。

だけど、彼はまだ奥の手を隠していた。



幻想殺しの覚醒。



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