新四天王の作戦
2学期の高校生活
第33話 美希とミユキのこわいもの!
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....。」
「そうかもしれないけど、ミユキさんでは頭が上がらないからね。」
服を着替え返還した後、ミユキさんと一緒に複数の店舗を回っておりますが、美希の選んだ服は悉く、首を横に振り続けるのであった。
「あーーあ、もう良いよ。もうクタクタ、疲れちゃった。」
美希は店を出ようとしています。
「ちょっと待ちなさい、美希ちゃん。」
2人はマルイシティを出た。その後、劇場通りを南下しております。
すると
「ねえ、ママ。あれ買って。」
「エッ。」
「お腹空いちゃったよ。」
「ううーーーーっ。」
そこは、西池袋公園で露店を構えるたこ焼屋であった。屋根の上にはタコロボが動いています。
「ぅいーーーーーっ。」
「どうしたの。」
「な、何でもないわ。」
「いらっしゃい、いらっしゃい。うちのは、そこいらのたこ焼とは違うよ。新鮮ピッチピチ大蛸入りだぜ。」
「うははははっ。キャーーーッ、キャアーーーッ。」
美希は、ものすごい勢いで全力疾走で劇場通りを南下した。
「待ちなさい、美希ちゃん。」
「キャーーーーアーーーー、キャーーーーアーーーッ。」
とあるビルの階段
「来ないで。」
「美希ちゃん、どうして。」
「どうしてもです。あたしは完璧、完璧でいたいのです。こんな情けない姿、見られたくありません。」
ミユキは美希の背中をすり合わすかのように座った。
「あっ、ミユキさん。ここに居たいのです。」
「どうして。」
「どうしてもです。」
「美希ちゃん、詳しい話を聞かせて。今、話をしておいた方が、苦手を克服して完璧な本当の自分を取り戻せるんじゃないの。」
「ありがとう。本当のあたしの気持ちを捉えていただきまして。」
「話してくれる。美希ちゃんがプリキュアでも、ダンサーでも、ファッションモデルでも完璧な自分を目指すためにも。」
「あたし、蛸が苦手です。」
「タコ。」
1998年 神奈川県茅ヶ崎市 サンビーチちがさき
「うははははっ、はははははぁーーっ。ううう、あーーーあっ。」
「ドデッ。」
「うーーーっ、ああーっ。蛸さんだ。」
美希は蛸のお腹を掴んだ。
「あはーーーっ。」
蛸は、美希の右腕に絡みつき始めた。
「ぅいーーーっ。」
吸盤に吸い付かれ、あまりの痛さに悲鳴をあげた。
「キャーーーッ。」
「ボキボキッ。」
美希の右腕が骨折した。
現世へ戻って
「それからは、蛸を思い出すだけで、ううっーー。」
「そう。確かに、生蛸の吸盤って、そのすごい威力があるわよ。本当に骨折するわよ。」
「今、情けないって思ったでしょ。」
「まだ、毒蛸でなくて良かったわ。」
「エーーーッ、蛸に毒。
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