第六幕その一
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第六幕 幼馴染みの子
先生はお静さんとお話してからです、その次の日にです。
動物の皆にです、大学でのお仕事が終わってから言いました。
「じゃあこれからね」
「うん、今度はね」
「お嬢さんを好きな人のところにだね」
「行ってそうして」
「どんな人か見るんだね」
「そう、お互いを知ってね」
そうしてこそというのです。
「何かが出来るからね」
「娘さんだけじゃ不十分」
「相手の人も知ってから」
「そしてどうすべきか考えて」
「そしてだね」
そうしてなのでした。
「具体的にどうするか考える」
「そういうことだね」
「知ってそして」
「そのうえで動くんだね」
「うん、まずは知らないと」
慎重な先生らしいお返事でした。
「何も出来ないからね」
「そういうことだから」
「今日はその幼馴染みの人のところまで行こう」
「そうしてね」
「よく見ようね、その人を」
「具体的にどんな人かね」
皆も応えてでした、そのうえで。
先生と皆は大学の研究室を後にしてその人のところに向かいます、そこは皆が住んでいる八条町の中にありました。
八条町を進む中で、です。ジップが先生に言いました。
「これから行く場所は」
「そう、普通のね」
「住宅街だよね」
「その子の住所はお静さんに教えてもらったね」
昨日そうしてもらったのです、阪神タイガースのお話の後で。
「そこに今から行って」
「その人を見るんだね」
「うん、まずはお家に行って」
「それからもなんだ」
「そう、まだ行くよ」
その人のお家からさらにというのです。
「お家の後はね」
「何処に行くのかな」
チーチーも先生に尋ねます。
「その後は」
「うん、学校だよ」
「その彼が通っている学校だね」
「そうだよ、そこに行くよ」
「あの二人は八条学園の子じゃないんだね」
ガブガブはこのことを言いました。
「先生が通っているあの学校じゃ」
「うん、また違う学校だよ」
「この町の学校かな」
「いや、隣町だよ」
そこの学校だというのです。
「二人共そこに通ってるんだ」
「そうなんだ」
「そこは公立でね」
八条学園は私立です、八条グループが経営している学園なので当然ながらこの扱いとなるのです。
「二人共そこの学生さんなんだ」
「ふうん、それでその高校にもなんだ」
「行くよ」
彼のそのお家に行った後にというのです。
「そうするよ」
「そこで彼を見るんだね」
「うん、どんな子かね」
「悪い子じゃないといいね」
また言うチーチーでした。
「そうした子だったらね」
「あの娘が困るからね」
「そうだよね、恋愛ってね」
「一緒になって終わりじゃないよ」
「そこから
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