暁 〜小説投稿サイト〜
結局のところ俺の青春ラブコメはまちがっている
こうして鷹巣隆也の間違った青春が幕を開ける
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ー」

 比企谷の許しを得たので質問をすることにした。ついでに口調をため口に切り換える。

「あまり詳しい話聞かないで連れて来られたんだけどどんな部活か詳しく教えてくれない?」

 俺の質問に比企谷は腕を組んで悩む素振りを見せるとわざとらしく掌を打ち何事か思いついたようなポーズを取った。

「小町閃き!」

 わざわざ言葉に出して頂きありがとうございます。僅かな間の後比企谷は うんうんと頷いた。

「まずは自己紹介からしようかな」

 そう言って立ち上がった比企谷は明るい笑顔を見せた。

「知ってると思うけど名前は比企谷小町、趣味は……料理とかかな。はい、次舞ちゃん」

 そう言って比企谷は席に着いて舞浜を見た。視線に気付いた舞浜はやりたくないのか軽く比企谷を睨む。しかし、ダメだと比企谷が首を横に振る。それで諦めがついたのか渋々席を立ち上がった。

「私は舞浜舞(まいはままい)、国際教養科2年J組よ。趣味は読書かしら」

 それだけ言って席に座った。なるほど、国際教養科なら俺が知らないわけだ。
 国際教養科は俺たち普通科より2、3偏差値が高い。そして何よりその殆どが女子で構成されている。当然俺が近づける様な場所ではなく、俺がその中の人を知ってる人が誰一人居ないくらいには縁もゆかりも無い場所だ。
 唐突に視線を感じその方を見た。見ると、比企谷が俺を睨んでいる。わりと真顔で睨むもんだから「ひぇ」なんていう変な声が出そうになってしまう。
 そんな事を思っていると比企谷はおもむろに口を開いた。

「君も自己紹介しなよ」

 比企谷に言われて半ば反射的に立ち上がった。

「えーと鷹巣隆也です。趣味は〜ってか結局ここはなんなの?」

 俺の質問に比企谷はやれやれと外国人張りにかぶりを振った。

「ここは奉仕部。君の様な残念な人を助けるまぁボランティアでやる慈善団体だと思ってくれればいいよ」

 比企谷の説明に「はぁ」と頷く事しか出来なかった。どうやら説明は終わったらしくまたスマホを弄り始めた。推測するに依頼とやらが来るまではこうして暇潰ししているらしい。なら俺もこの時間を有意義に使うとしよう。
 ひとまず席に座る。俺も比企谷を見習い、ポケットからスマホを取りだしネットサーフィンを始めた。
 時計の分針がカチリと数回鳴った時の事だ。突然物凄い勢いで扉が開け放たれた。何事かと室内の全員が扉に視線を向けるとそこには平塚先生がいた。

「なんだ、お前ら!静かすぎだろ!もっと騒げよ!高校生だろ!」

「いや、そう言われましても……」

 何?静せんせいだから静にしろと?
 平塚先生の必死な言葉に思わずたじろぐ。俺に同意してか比企谷も不満そうな顔をした。

「平塚先生、そこ
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