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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第十四話 戻る記憶、戻る絆
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、あの時の言葉で思い出すとは思っていなかったから驚いていた。
「それにしても……全はホント、変わってないよね。小さい頃から、それと前世からも」
「そうかな……少なくとも、前世の小さい頃からはかけ離れてると思うが……」
智と会わなくなってから、すぐに東馬は師匠と出会い暗殺者としての技能を磨き始めた。
それから少し経って、今のような雰囲気を出すようになったのだ。
「そうかな?全然変わってないと思うよ……他人の為なら自分の事のように悩めるのは変わってないと思う。そんな東馬だったからこそ、私は好きになったんだし……(ボソッ)」
「ん?最後、なんて言ったんだ?」
「っ!な、何でもない、何でも!」
「???まあ、いつまでもここにいたらあれだし」
全は立ち上がると、るいに手を差し出す。
「ほら、帰るぞ」
「あ…………うんっ」
全の手をとったるいの顔には、笑顔が溢れていた。
るいSIDE
あの後、私と全はそれぞれ自分のカバンを持って家に帰った。
家に帰って、私は両親に「全との記憶が戻った」と告げた。
それを聞いた両親は一瞬驚いていた。
驚いた後
「そうか、戻ったんだな……よかった、よかったよ」
「ええ、ホント。記憶が戻ってよかったわ……」
二人とも、祝福してくれた。
何でも、二人とも私とは違って私と全が遊んでいた記憶をきちんと持っていたらしい。
記憶を保持出来ていた理由として……全に記憶の事を説明された際に脳内の記憶を司る部分に一種のバリアのような物が出来て、それが記憶が消えなかった要因らしい。
「ふふっ……」
ベッドの上で枕を抱いて、柄にも無い微笑を浮かべてしまう。
前世で大好きだった東馬……なんで記憶が無くなっていたのか,全は説明してくれなかったけど、いつかは言ってくれると思う。その時まで、私は待つ。
そして、私は子供の頃、一緒に遊んでいた全に確かな好意を抱いていた。これは間違いない。
そして、その好意に前世の東馬に対する好意も相乗されているから、凄くやばい事になっている。
さらに、今になってわかった事がある。
アリサとすずかの事だ。
ここ最近、アリサとすずかの全を見る目が変わっていたけど……記憶が戻って、わかった。
アリサとすずかは、全に好意を抱いている。多分、聖に対する好意がそのまま全に変わっているんだ。
私もそんな感じだからよくわかる。という事はアリサとすずかの過去にも全は関わっているという事で……
「ぶぅ……」
何か、面白くない。
というより、この勢いのままだと他の皆とも関わりがあると思えてしまう。
「でも、負けたくないしね……」
私の
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