暁 〜小説投稿サイト〜
秋葉原総合警備
都外のアニメフェス No.10
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
がかかる場所だった。秀人を始め、子分たちがきょろきょろと千夏を探す。秋葉原駅も見えてきた。秀人がある女性を見つけた。そもそも千夏の顔を見た人は秀人しかいない。
「あ、あの人!あの人です!」
「なに!おい、早く行け行け!」
 路上駐車で一斉に数人の子分と秀人が出る。バタバタとした足音が、敏感な千夏の耳に入る。息を切らしながら振り向いてしまった。
「…秀人さん…?…え…わ、きゃあああ!!」
 秀人は懸命に千夏に伝える。
「違うんです!千夏さん!助けに来たんです!」
「助けて!!…陽一さん!美咲さぁん!!」

 依頼を受けてからおよそ2日と6時間が経過。今回の騒ぎを起こした主犯2名、他4名の逮捕、フェスの警備員の処分という結果に終わった。近藤千夏にもマスコミが寄り、悲惨な労働環境、千夏の立場が明らかとなった。美咲は数か所骨折、秀人も活躍しながらも、先程は足に銃弾を喰らう重症。さらにはフェス会場でも誘拐犯が女性客に邪魔だと罵り、暴行を加えていたことも判明。全国で話題となった。
「陽一…千夏さんは?」
「ショックが溜まって、体調悪くしちまった。隣にいる。」
「良かった…。」
 陽一の表情はまだ暗かった。事件は収まったが、まだやることがある。
「美咲…、悪かった。俺のミスだな。」
 美咲の方が笑顔になった。あまり見ない光景だった。
「依頼なんだから仕方ないって!助来てくれて本当に助かったしさ…。じゃあ、今日はステーキ食べたい!」
「ははっ…、分かったよ。」
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ