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英雄伝説〜西風の絶剣〜
猟兵としての生き方
第4話 赤い星座
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り猟兵王の息子として注目されている、これはプレッシャーになるな……


「グルシアさん、申し訳ありませんがそろそろ……」 
「おおそうですね…そろそろ本題に入りましょうか」
「ええ、依頼内容を教えて頂きたい」
「内容はある組織の始末をお願いしたい、その組織は『鳴神』」
「鳴神……ルバーチェ商会とタメを張っている組織でしたね」


 鳴神とはクロスベルに古くから存在していた裏社会の組織だ……って団長が言っていた。ルバーチェ商会が現れるまではこいつらがこの町の裏を支配していたらしいよ。


「左様、長年に渡り対立してきた組織だったんですがここ最近抗争が大きくなってきましてねぇ。これ以上抗争が大きくなれば被害も甚大になりかねません。事実つい先日も街中で銃撃戦になりそうになりまして……万が一民間人に怪我でもされたら無能な警察はともかく民間人の保護と称して遊撃士協会がでしゃばってくるかもしれません。そうなる前に奴等を始末するしかないという結論になりました」
「つまり俺達にその勢力の一つになれと……?」
「左様、西風の旅団ならば勢力として申し分ないですからな。報酬は5千万ミラでどうでしょうか?」


 西風の旅団は猟兵団の中でも最高ランクの実力を持っているから基本的に大きな仕事は一千万ミラを軽く超えるんだ。5千万ミラなら中々貰える方だね。つまりそれだけ危険な仕事になるって事か、少し緊張しちゃうな……


「場所は?」
「この辺りの近郊にはいくつかの古戦場跡がありましてその一つでやる予定です」
「なら敵の勢力、戦場地帯の地形の詳細など的確な情報を頂きたい」
「勿論です、後貴方に教えておくべき情報があります。鳴神は『赤い星座』を雇ったとの事です」
「赤い星座だと……!?」


 団長とガルシアが険しい顔つきになる、赤い星座……一体どんな相手なんだろうか?




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ーーー



「危険よルトガー!」
「そうは言ってもな……」


 ルバーチェ商会との話を終えて僕達はアジトに戻ってきていた、でも話を聞いたマリアナ姉さんは突然僕の作戦同行に反対しだしたんだ。


「ねえゼノ、何で姉さんはあそこまで反対してるの?赤い星座ってそんなに凄い相手なの?」
「そうやな、もうボンも知っておくべきやろうし……『赤い星座』は西ゼムリア大陸における最強クラスの猟兵団でウチとも何度も殺り合っとる連中なんや」
「西風の旅団と!?」


 話を聞くだけでも相当やばい猟兵団って事が分かる、西風の旅団と互角に戦える猟兵団なんて数えるほどしかないからだ。


「赤い星座の団長であるバルデル・オルランドは団長と因縁があってな、度々殺し合っとるんや。団長とあそこまで
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