第十八話
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。忍術を修行したければ知り合いの上忍を紹介するが」
なんて事を言われたけれど、とりあえず忍術よりも覚えていない幻術の習得は有用そうなので俺達は紅先生に幻術の指導を請うた。
折角一級品の催眠眼、幻術眼を有する写輪眼、しかし俺達はそのどちらも有効に使えていない。
幻術は凄く有用だと思う。
かかれば誰でも一瞬はその動きを止める。
その一瞬があれば逃げたりする事もたやすい。
繰り出す幻術をことごとく模倣し、打ち破る俺とソラに、最後の方は紅先生も意地になっていたのか秘術級の幻術を掛けてきていたため、幻術のスキルの大幅アップに繋がった。
まあ、総て写輪眼があればこそだけど。
そんな感じで着実に忍者としてレベルアップしている俺達。
そんな矢先に紅先生から今度木の葉の里で開催される中忍試験に登録したと報告された。
「中忍試験ですか?」
「そうだ。登録しといたから」
「登録…」
「一応スリーマンセルでの登録だから、誰か一人でも止めるなら受験出来ないんだけど。どうする?」
「どうするって言われても…その」
弱気な発言をするヒナタ。
「ヒナタが決めればいいよ」
「うん」
ソラの意見に俺は同意した。
「わ、私が!?」
「そう、ヒナタが受けようと思うなら俺達は協力する、でも嫌なんだったら別に受けなくてもいいと思う」
「そんな…」
「別に俺達は中忍に成りたいって訳でもないからね」
これは事実である。
下忍でも任務をこなせば食っていくには困らない。
むしろ中忍になってランクの高い任務につけば、それ相応の危険があるのだ。
忍者になったのも成り行きとヒナタの護衛の延長だしね。
「えと…その。…受けてみようと思います」
ヒナタが弱弱しい声で答えた。
「そうか、解った。頑張りな」
紅先生はそう激励して、俺達の前から去っていった。
「中忍試験…」
受けると答えたのにまだ踏ん切りがついていないヒナタ。
「大丈夫、ヒナタは此処最近強くなってきた。念の習得だって。不意打ちにさえ気をつければそうそう死ぬような事もないよ」
うん、これは本当。
『堅』さえしていれば大抵の攻撃は『痛い』で済むし。
白眼を使えば不意打ちの心配も減る。
それに『円』もあるし。
最近俺の円は伸びに伸び、好調の時は70メートルほどにまで増えた。
ソルを使えば210メートルは行ける。
どんな試験か覚えてないけれど、死なないように頑張ろう。
俺はヒナタを励ましつつ、中忍試験当日を迎えた。
試験会場に三人で赴くと会場の部屋の前に陣取っている2人の忍者。
どうやら受験者を通せんぼしてい
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