第23話 因縁対決!? 藤村士郎VSロリコニア門番
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つく鉄心。
そんな鉄心の言葉の中の、『士郎』と言うキーワードに百代がピクリと体を震わせた。
(ん?)
百代の僅かな反応に訝しむ鉄心。しかし、解らないので会話を進める。
「それにしても如何したんじゃ、モモ?今日の夕方からは、義経達に対する外部からの挑戦者の選定と言う事なら、何時ものお前なら勇み足じゃろうに?」
「・・・・・・・・・そう、だ。私にはもう、戦いしかないんだ。戦いしかないんだ、戦いしかないんだ、戦いしかないんだ、戦いしかないんだ、戦いしかないんだ――――」
――――と、暗い表情のまま、ぶつぶつと呟く百代。
(これは、士郎君と何か有ったのぅ)
片方の瞼を開きながら実孫を眺めながら、考えに浸る。
(一子の方の悩みを解決してくれ取る様じゃから、モモの方もどうにかしてくれるんじゃないかと期待しておったんじゃが、流石に虫が良すぎたかのぅ?)
先月に言われた、旧友の嫌みを思い出す鉄心。
(確かに、堕ちたと指摘されれば、その通りじゃワイ。少子化対策による新たな法令に乗っかって、士郎君をくっつけてモモの闘争心を抑え様としたんじゃからのぅ)
そんな思いに浸りながら百代に慈しみに眼をかける。
(しかし、仕方なかろうぉ。藤村雷画が子供や孫を可愛がっていると同じように、ワシも孫のモモも可愛くて仕方ないんじゃぞ?)
鉄心の思いとは裏腹に、未だにぶつぶつと呟き続ける百代。
そんな時、川神市内の何処かで強い氣と氣のぶつかり合いを感じ取る。
(むぅ?今のはヒュームと・・・・・・釈迦堂?じゃのう。な〜にしとるんじゃ?こんな朝っぱらから・・・ハァ)
今の感覚は、マスタークラス前後の実力者たちなら気付けて当然の波動。
しかしながら余程気分が落ちているのか、百代は相変わらず鬱状態だった。
「ホント、如何したもんかのぅ?」
天を仰ぎながら困り果てる鉄心。
だが、そんな愚痴に返ってくる答えは当然なく、聞こえてくるのは川神院修行僧たちの鍛錬中の声と孫の呟き声だけだった。
−Interlude−
川神学園、昼休み。
2−Sにて、皆それぞれ好きなように休み時間を過ごしていた。
無論、絶世の美少女ジャンヌ・オーリックもその一人だ。
外国人とは思えぬほどの箸の使い方は勿論、料理の一品一品を口にまで運ぶ所作すらも巨匠の芸術品の如くだ・・・・・・・・・但し、ジャンヌの弁当は十段積みの重箱で、如何すればそんなに体内に収まるのか解らないほどの量を、次々と蝕していくのだ。
「「・・・・・・・・・・・・・・・」」
2−S生徒達も最初は圧倒されていたが、今ではもう慣れたのか日常風景化
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