13.霧中
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えてさっきのソレについて意見を交わしている横で、彼女は微かに青ざめていた。
彼女はハッキリと見たし、なのはとヴィータがシャーリーに話す特徴にもソレは言及されいる。
あの大玉には確かに、『シャドウの仮面』が付いていた。
形状からして『魔術師』のアルカナに属するシャドウに付いていた仮面で、放ってきたあの電撃は雷属性の魔法『ジオ』に違いない。
つまりはあの大玉はシャドウ、そしてシャドウがいるということは────
「…………影時間が、タルタロスが、残ってる?」
だがタルタロスは確かに消滅したのをあの時に彼女達は確認しており、それ以降影時間はあっちでもこっちでも一回も発生していない。
では何故か?
何故?何故?何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故ナ故何ゼ何故──────
一つの可能性が彼女の脳裏に走る。
その可能性は彼女にとってはかなりの説得力を感じさせるもので、シャドウが影時間でもタルタロスでもないのに出現している理由を一挙に説明出来た。
彼女がこの可能性を推論しようとした時、
「おい無海!ちゃんと聞いてんのか!」
「はっ!」
ヴィータに強く肩を握られた上に耳元で大声で怒鳴られ、彼女は思考の渦から半場強制的に通常意識まで引っ張り上げられた。
「ヴィータ副隊長……すみません、ちょっと考え事をしていました」
「考え事で済むもんじゃあねぇだろ。自分じゃあ分かってねぇだろうがお前、この霧ん中で解析機無しでも分かるぐらいに顔が青くなってんだぞ」
「朱音ちゃん、さっきのアンノウンのこと何か知ってるの?」
「………………仮面、です」
「仮面?あのちょこっと付いてた?」
「アレは、私達が『シャドウ』と呼んでた、存在に共通してあるものです」
そこまで聞いたヴィータは後頭部をガシガシをかく。
「あ〜、何か訳有りだとは思ってたがな。取り敢えず詳しくは後だ。無海、そのシャドウとかいうのの弱点や行動の特徴とかはあんのか?」
「種類毎に行動の特徴はありますが、弱点はそのバリエーションで違います。あのシャドウは初めてみた種類で、分からないです。済みません……」
「んなのいちいち謝らなくていいっての。まぁとにかく、アンノウン──シャドウは数種類いてしかもバリエーションあり。さっきの大口お化け以外のもいるかもしれねぇってわけか」
「大して強くは無いけど、見た目からしてドローン以上に混乱を呼びそう。霧が深くて一
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