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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
ジュニアユース選手権 !
十二話 ージュニアユースへの道ー
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ある日の放課後、いつも通りに真澄と帰路を共にしていた時、突然思い出したかのように口を開いた。

「そういえば、優希はジュニアユース選手権に出るわよね?」

「は?」

「へ?」

思わず顔を見合わせる二人。

「えっ、ちょっと、待って……。あなたまさか忘れてたっ!?」

「忘れてた……ていうか、(その存在自体知らない!!)
……って、あ!ちょっと私の!」

突然、真澄が優希のデュエルディスクをひったくり、優希のデュエリスト情報に目を通しーーー

神崎 優希:公式戦1勝0敗0引き分け

ーーー絶句する。そしてパクパクと空気を求める魚のように口を開閉したのち、大きく息を吸う。

「なん、なん、なんで公式戦を一回しか闘ってないのよ!!」

ドーンッと真澄の絶叫が舞網市全体へと響き渡り、ありとあらゆるガラス製品を砕きさった。
ーーー実際はもっとも間近にいた私の耳がキーンとなっただけだが。

「まぁ、落ち着いてよますみん。」
「落ち着けるかっ!?てか、ますみん言うなっ!なんであんたは、そんな平然としてられるのよ!」

どーどーと宥めてみるがむしろ逆効果。元から気の強そうな真澄が睨むと本気で怖い。

「いや、ほら私って公式の舞台であんまり決闘したくないから」

嘘だ。今になってその存在を知ったなんて言えない。

「じゃあ、この一戦はなんなのよ!」

「あっ、それはこの前ますみんと決闘した奴だよ。ほら、ますみんがワンターンスリィフュージョンをして。次のターンに私が逆にワンターンフォーエクストラモンスター決めて勝ったやつ。」

「あー、アレね。確かにスゴかっ……た。じゃないでしょ!」

火に油を注いだつもりは毛頭ないのだがますみんの怒りがますますヒートアップ。なんか手に終えられなくなってきたぞ。

「いや、ほらさ。友人との決闘が記念すべき一勝目じゃん?」
「そんな不名誉な記念日は要らない、むしろ、腹が立つわ!」

そこまで言うと、親指の爪を噛み締め、ブツブツと呟き始める。内容が私を公の舞台でぶっ倒す、とだけあって物騒だ。

「ところでさ、そのナントカ選手権の出場資格ってなんだっけ?」

「はぁ……あんたそんな事も忘れたの?痴呆なんじゃない?」

「うぐっ……すいません。」

一々言葉に棘のあるますみん。いや、それが素なのか。よくダイレクトアタックをもらってノックダウンしているのを見かける。主に北斗とか……。

ついでに真澄曰く、ジュニアユース選手権の出場資格は50戦以上をし、かつ30勝以上すればいいらしい。

つまり、勝率6割あればオーケー。そして、締め切りまでおよそ10日ほど。

「えっ……?無理ゲーじゃないですか?それ……。」

10日で残り49戦
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