エピソード33 〜譲れない事〜
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「そうかい。ついでに素直に負けてくれるといいんだけどね。じゃ、決闘!」
「……決闘」
金城:LP4000
シオン:LP100
「先行は僕が……ん?ライフ100?」
デッキに手をかけ、引き抜こうしている手が止まる。
「ハンデだよ。精々、頑張れ。」
「……ふ〜ん。気を取り直して、ドロー!」
「僕は手札から、『H・C エクストラ・ソード』を召喚して、ターンエンドだ。」
『H・C エクストラ・ソード』
☆4 ATK1000
剣闘士のような、直剣を構えた戦士が金城の場へと現れる。
紫苑は聞き覚えのないカテゴリ名に首を傾げる。
「……ヒロイック?」
「そう。勇猛果敢なる戦士達さ!
僕の父が提携してる会社に、デュエルモンスターズのカードデザインをやっているのもあってね。普段は使わないんだけどね。相手は、トップランカーのシオン プロだろ?だから、今回は特別さ。」
含みのある笑みを紫苑へと向けると、プレイングを続ける。
「僕は戦士族モンスターの召喚に成功したとき、こいつを特殊召喚する!
舞え、『幻蝶の刺客 オオルリ』!」
蝶の羽根を羽ばたかせながら、双剣を携えたモンスターが現れる。その風貌は、まさしく刺客と言ったところだ。
『幻蝶の刺客 オオルリ』
レベル4 DEF1700
「レベル4が二体……!」
そして、金城の場に早くも二体並んだモンスターを見て、意外そうな顔をして呟く。
「流石、察するのが早いね。
出し惜しみはなしだ。見せてあげるよ、僕の力……。ナンバーワンが持つに相応しいオンリーワンを!
僕はレベル4の『H・C エクストラ・ソード』と『幻蝶の刺客 オオルリ』の二体でオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
二体のモンスターが光球になると同時に、金城の足元へ紅い光子を放つ渦が形成され、そこへと呑み込まれていく。
紫苑にとっては見慣れた、そして、他の人たちにはほとんど見る機会がない召喚方法。
ーーエクシーズ召喚ーー
それがたった今行われ、モンスターが召喚されようとしているのだ。
なるほどな。エクシーズ召喚は予想外だったな。プロを倒すと言うだけの力は持っているという事か。
「歯向かう敵を撃ち落とせ!百発百中の英雄よ!『H−C ガーンデーヴァ』!!」
渦の中央から光が溢れ、洪水の如きライトエフェクトが周りを白く染める。
そして、光が晴れると馬へと跨り、大弓を構えた英雄がこちらを見据えていた。
入手困難なエクシーズモンスター、かつプロリーグにおいても高ランカー同士の決闘ででしかみかけ
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