〜四十一幕〜人間マリオネット
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隣の方でガラスの割れる音がした。
音のなった方を振り向くと、何かの液体が入った機械のガラスが割れ、液体が外へ漏れ出していた。
「あれってまさか????!?」
漏れ出した液体の中に、人の形をした物が飛び出してきた。
ネ「こいつは、能力で動いてるんじゃねぇぜ。俺の意思で自由に操れる、言わば人形だ」
マリオネットは所々にある機械をブチ破って出てきた。
そいつらの様相は、左腕と右腕が逆に繋がれていたり、後頭部に顔が着いている者も居れば、腕が何本も継ぎはぎされている者もいた。
そのマリオネット達の全ての素材は一目瞭然。人で出来ていた
「どれだけの人を使ったらこんな事が出来るの?????」
千「ひどすぎる???」
阿「イカれてやがるな??」
マリオネットの数は4〜5体だが、明らかに死体が4〜5体では作れないマリオネット達であった
すると、マリオネットの一体が阿倍に飛び付いた。
阿倍はそれを避けて、カウンターとばかりに顔へ渾身の蹴りを入れた。
マリオネットの首は吹き飛んだ。が、マリオネットは絶えず動いていた。
阿「嘘だろ????」
阿倍は動揺を隠しきれなかった
ネ「マリオネットは首が取れたごときじゃ倒れんぞ?」
千「神無さん、どうします?」
千尋がマリオネットの一部始終を見終え、神無のほうを向いた
「私に一つ考えがあるわ」
千尋にそういって、骸から渡された有刺鉄線バットを握り、マリオネットを殴った。
だが、マリオネットの首は飛ばず、かえって涼しい顔をしていた。
「謎が解けたわ、コイツらに弱点はある!それは????」
そう言い、本を取りだして光と書いた。
本をマリオネットに向けると、本から眩い光が出た。
それを見たマリオネットは、継ぎ接ぎの部分が全てバラバラになり、ピクリとも動かなくなった。
千「凄い!どうしてわかったんですか?」
「私が、光を出してネクロから逃げた時に、マリオネット達も少なからず光を受けていた筈。だけどね、あの液体に入っていた性で、十分に光が奴らに届かなくて弱体化しただけになってしまったの。一番奥の機械に入っていたマリオネット達は光が全く届かなかったから弱体化せずにすんだって事よ」
ネ「中々、勘がいい嬢ちゃんじゃねぇか」
「これで、この部屋が薄暗いのにも頷けるしね」
マリオネット達は残り3体。だが、私に残った血液で倒せるかが心配になってきた。
千「大丈夫ですか?顔色が悪くなって来てますよ?」
そんな時、マリオネットが千尋に向かって居るのが目に入った。
本を取りだそうとすると体がふらついてしまい、その場に倒れてしまった。
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羽佐間Side
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