第五幕その一
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
第五幕 果樹園と巨人の国
一行はハーグの都に向かいます、その途中で、です。
果樹園の中に入りました、その果樹園の中においてです。
ベッツイは皆にです、こう言いました。
「ここはハーグの都の人達の果樹園だけれど」
「それでもですね」
「この果樹園の果物はなんですね」
「ええ、食べていいのよ」
そうだというのです。
「自由にね」
「随分気前がいいですよね」
カルロスはベッツイの言葉を聞いてハーグの人達特に皇帝の気前のよさに感嘆しました。
「食べていいなんて」
「それも幾らでもね」
「本当に気前がいいですね」
「だって、幾ら食べてもね」
周りにあるプラムや林檎等を見ての言葉です。
「すぐに生えて実るから」
「だからですか」
「そう、ここにいる鳥や動物達も食べているわよ」
すぐ傍で小鳥達がオレンジをとても美味しそうに食べています。
「だから私達もなの」
「食べていいんですね」
「ええ、そうよ」
ベッツイは笑顔で五人にお話するのでした。
「遠慮なくね」
「じゃあお言葉に甘えて」
「是非」
五人はすぐにでした、周りにある様々な果物を自分の手でもいでです。そのうえでお口の中に運んでいってです。
食べはじめました、そのうえで言うのでした。
「うわ、美味しい」
「もうとても」
「こんなに美味しいなんて」
「本では読んでいたけれど」
「これはかなり」
「沢山食べてね」
そう言うベッツイ自身です、いちじくをにこにことして食べています。
「本当にどれだけでもあるから」
「はい、ただ」
ここでナターシャがそのベッツイに言います。
「果物だけですと」
「お腹が膨れないわよね」
「果物はビタミンがありますけれど」
「そうでしょ、丁渡お昼だからね」
それでというのです。
「パンと牛乳も出すわ」
「そしてですね」
「ついでだからお昼にしましょう」
果物を食べるついでにというのです。
「そうしましょう」
「そうですね、それじゃあ」
「そう、食べてね」
そしてというのです。
「それからハーグの都に向かいましょう」
「そういうことですね」
「まずは食べることよ」
とにかくこのことにこだわるベッツイでした。
「お腹が一杯になってね」
「そして、ですよね」
「いつも言ってるけれど何かが出来るから」
それでというのです。
「食べましょう」
「そうですね、それでなんですけれど」
「それで?」
「ベッツイさんが今召し上がっているいちじくですけれど」
そのいちじくを見て言うのでした。
「とても美味しそうですね」
「よかったら貴女もどうかしら」
ベッツイはそのいちじくを一個ナターシャに差し出しましあた。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ