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とある3人のデート・ア・ライブ
第七章 歌姫
第6話 勝負(賭け)
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みを浮かべた。

美九「精霊さんだったら嬉しいですねぇ。自分以外の精霊さんに会ったことがなかったですからぁ」

士織「な……」

美九「ねえ、士織さん。あなたは一体何者なんですかぁ?もしかして本当に精霊さん?それともあの魔術師(ウィザード)とかって人たちの仲間です?」

士織「いや、その……」

美九「あなたもですよー、上条さん。私からすればあなたの方が謎なんですから」

上条「……俺は学園都市の人間だ。それ以上でもそれ以下でもないよ」

美九「本当に″それだけ″ですかぁ?」

上条「……」

美九「……あなたは話が長くなりそうなのでまた別の機会にでも聞きましょう。凜袮さんのことも気になりますし」

上条「そうしてくれると助かるよ。出来れば二人きりの時がいいからさ」

美九「……あんまり気が進みませんけど」

上条が苦笑いで対応すると、話を戻すべく士道の方へと向いた。

士道は言いたいことは分かっていると言わんばかりに美九を見据えて、そして言った。

士織「俺は精霊じゃない。ただ精霊を封印する力を持っている。もう既に四人……いや、五人の精霊の力を封印した」

美九「……封印、ですか」

士織「俺自身もなんでこんな力があるのか分からないんだ。でもそれで女の子が救われるなら、理由なんて必要ないんだ。だから君を救いたい。信じてほしいんだ」

その言葉を聞き終えて、少し考えるそぶりをすると、美九は表情一つ変えることなく、でも彼女は言った。

美九「分かりました。信じましょう」

士織「ほ、本当か!?」

美九「はい。ですけど私は封印しなくても大丈夫ですよー」

そうきたか。士道は心の中で舌打ちした。

こうなれば仮にデレさせれたとしても封印できるかどうか分からない。

どこかでキスをすれば精霊の力を失うと聞いてしまえば終わりだ。

上条「そういえばあの日の空間震の時は佐天さんが言ったんだっけ」

士織「ま、まあな」

美九「あらぁ?二人とも涙子さんを知ってるんですかー?」

上条「同じ学園都市の人間だからな」

美九「そうなんですかー」

士織「でも不思議だよなー。空間震も突然起こったりするんだから」

それを聞いて、美九は口の端をクイっと上げて言った。

美九「……じゃあそんなお二人さんに一つ、いいことを教えましょう」

士織「……え?」

その言い振りは頭のいい意地悪な青年が頭の良くないマジメな少年に教えるようだった。






美九「あの空間震はーー私が自分の意思で起こしたものなんですよー」






士織「……は?」

上条「な……!?」

確かに、自分の意思で空間震を引き起こすこ
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