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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第十三話 虐め解決と、前世の縁
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言って先ほどるいの手首を掴んだ男子生徒が全に近づき、その頭を掴もうとする。
が、その手は空を切る。
「あ?…………がっ!?」
全の体は男子生徒の死角……その場に瞬時に潜んだ。
そして、男子生徒の懐に威力を弱めた発勁を叩き込んだのだ。
発勁は体の内面にダメージを喰らわせる技。どんな人間でも内面……つまり、体内を鍛える事など出来ない。
それをついた技である。
それを受けた男子生徒は苦しみながら倒れこむ。
ちなみになぜ全が発勁を使えるのか……というと、全の前世の仲間にこの発勁を用いて暗殺していた人物がいたのである。
全は前世では器用であり、色々な武術を学ぶ内に発勁の事を知り、仲間で発勁を使用する仲間にやり方を教わったのである。
ちなみにその仲間は義理人情に厚く、裏切りなどを誰よりも許さない正義感を持っていた。
だからこそ人をあまり傷付けない発勁を学んだのであろうが。
全は今となって発勁を学んだ事を感謝していた。
「お、おい、大丈夫か!?」
「だ、だめだ、気絶してやがる……!」
「く、くそっ!?」
男子生徒達は仲間の一人が倒されたのを確認すると、慌ててその場を後にし始めた。
「ちょ、ちょっと!?」
「あんたら、どこに行くのよ!?」
「黙れっ!?あんなのとやり合えるかよ!?」
「そもそも、お前達の勝手に付き合わされた方なんだぞ、俺達は!?」
男子生徒達はそう叫んでその場を後にした。
「さて……後は、貴女達だけですね」
「「ひっ!?」」
女子達は全がゆっくりと近づいてきているのに気づいて思わず悲鳴を上げそうになってしまう。
悲鳴など聞こえないかもしれないが、それでも万が一という可能性もある。
女子達は気づいていなかったが、この場面で悲鳴が職員などに聞こえて職員がこの場に来れば全が悪いという事に出来るのだが……おそらくそこまで頭が回らないのだろう。
今は目の前の存在から逃げ切る方法をだけを模索しているようだ。
「今回の件、あんたらが今すぐ止めると誓えば、俺もこれ以上あんたらに関わる気はない」
「ほ、本当でしょうねっ!?」
「ああ、本当だ……だから、さっさとどっかに行け」
「っ!!!」
女子達は踵を返すと、全力で走っていった。
その場には、全とるいだけが残された。
るいは先ほどから俯いたまま、何も全に言おうともしない。
全も何も言わない。
「……で、………のよ……」
小さい声で、るいが呟く。小さな声だったからか全には聞こえなかった。
「何で、助けたのよ……!」
今度は、恨みがこもった声で全にそう言った。
「何で、とは……?」
全がそ
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