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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第十三話 虐め解決と、前世の縁
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々しいっ。

あそこまで陰湿なことをしておいて。

「そういえば本題に入らないといけないわね。あんた、ちょっと目立ちすぎだからもう少し控えてくんない?」

「そうそう。あんたなんか普通にどこにでもいる女なんだから。目立ったって意味ないでしょ?」

「私は目立っている気はないんですけど」

「んな事はないでしょっ。高宮君の近くにコバンザメみたいに引っ付いて」

なるほど。この女子達の真の目的はそれか。

「確かに。聖の傍に私は結構いますけど……それでも、ずっとって訳じゃありません」

「それに高宮君は迷惑してんのよ」

それをこの人は聞いたのだろうか、聖本人に。いや、たぶん聞いてないだろう。

勝手な憶測だけでここまでの事をしたのだ。

「それで?私がそれに従わなかったらどうするって言うんですか?」

「ちょ〜っと、お話する事になるわね」

女子がそう言うと、男の先輩達がにじり寄ってくる。

「へっへっへ。ま、目立った自分を恨むんだな」

「にしても、本当にいいのかね?」

「大丈夫だって。悪い事したのを止めようとしたって言っとけば先生に怒られたりしないって」

「こ。来ないでよっ」

私は少しずつ近寄ってくる男達から下がる。

「もう、遅いよっ」

そう言って男子の一人が私の右手首を掴んだ。

「きゃっ!は、離して!?」

「へへっ。もう諦めなって……ぎゃっ!?」

と、私の手首を掴んでいる男子の右手首を掴んだ手があった。

その手に、何でだろう。既視感を感じた。

男子はあまりの痛さに私の手首を離す。

「て、てめぇ……!」

「止めてやれ」

「た、橘……?」

私を助けたのは……屋上で泣いていた私を励ましてくれた橘全だった。

SIDE OUT

全は放課後になってそそくさと教室を出て行くるいを見て、疑惑が確信に変わった。

呼び出されたのだと、瞬時に分かったのだ。

だからこそ、こうやって最悪の瞬間を迎える前に助けることが出来た。

しかし、少し遅かったかもしれない。なぜなら今の男子生徒の行動でるいの心に傷が出来たからだ。

心の傷は簡単には癒せない。

(また守れなかった……)

しかし、今は目の前の問題に集中すると決め、全は意識を切り替える。

「あ?神楽院じゃねぇか」

「何だ?俺の嫁って奴がピンチになったから助けに来たって口か?」

「ははは!笑えてくるぜ!」

男子生徒達が笑っている。おそらく挑発的な意味も込められているのだろう。

がそんな物、全にとっては挑発でも何でもない。

「お前達、こんな事して何になるって言うんだ?」

「あ?お前には関係ねぇよ」

そう
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