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リリなのinボクらの太陽サーガ
手術
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やてちゃんを矢面に立たせる事になって、あなた達はやっていけるの?」

「そ、それは……」

「――――大丈夫!!」

リンディの言葉に言い返せず俯くネロの様子を見兼ねて、急にはやてが叫んだ。いや……宣言した。はやてはゆっくりと車イスから立ち上がり、まだ安定せずフラフラとした足取りでリンディの前へ移動する。そして正面からキッとリンディを見据え、再び宣言した。

「私は……私の騎士なら大丈夫!! 皆は何があっても私を信じて付いて来てくれるし、私も何があっても皆を受け入れる! ただの小娘が何を言うって、背伸びしてるだけで世間を甘く見てるって思ってるかもしれません。でも……生まれ変わりたい、罪を償って胸を張って生きられるようになりたいって気持ちは決して折れたりしません!! 絶対に……絶対に屈したりせえへん!!!」

「……はやてちゃん、あなたの気持ちや覚悟はきっと得難いものだと思うわ。私だって本当は応援したい程だもの……。でもね、本来なら闇の書の罪はあなたが背負うべきものじゃない。あなたは真っ直ぐ育って、正しい恋愛をして、家族と幸せに生きてもらいたい。イモータルやヴァナルガンドと戦ったあの時、あなたの応援と祈りのおかげで私達は力が湧き上がって、最後は皆で帰る事が出来た。テスタロッサ家の絆を取り戻す要因として、あなたも頑張ってくれた。そんなあなたに、最悪のロストロギアの罪を背負わせるような真似はしたくないの。あなたが闇の書の主だって知られれば、その罪は一生あなたの経歴に呪いのようにこびりついて、次元世界でまともな扱いを受けられるようになるのは相当厳しくなる。あなたにはそんな目に遭ってほしくないのよ……」

「リンディさん……それでも、家族と一緒なら私は大丈夫です。かつての私は閉鎖的な世界で生きてきた、足が動かない脆弱な人間……いや、生きる意欲も無いただの人形でした。生きているだけの、タンパク質の塊としてしか私は存在していませんでした。でも……サバタ兄ちゃんとフェイトちゃん、アルフさんとの出会いが私に光を与えてくれました。私の心に太陽が浮かび上がってきたんです。あの事件でフェイトちゃん達は家族の下に帰りましたけど、その後に私達は騎士の皆と出会いました。最初はまぁ……すれ違いがありましたけど、今では大切な家族として一緒に過ごしています。ヴィータ、シグナム、シャマル、ザフィーラ、そしてリインフォース……皆、大事な私の家族です。闇の書が過去にとんでもない災厄をまき散らしたって事は、マキナちゃんの姿を見て明確に理解しました。でも……だからこそ、皆が背負う罪から私も逃げちゃいけないんです。夜天の主として、闇の書の罪は私達皆で背負わなければならないものなんです! リンディさんが私の事を思ってそう言ってくれてるのは十分伝わっています。ですが……今度は私も立ち上
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