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リリなのinボクらの太陽サーガ
手術
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と変化している」

「中身を破壊しただと!? さ、サバタ……君は一体どれだけ僕たちの想像を越えれば気が済むんだ……」

「さあな。それでリンディ、闇の書が目の前に現れた訳だが……既に無害となっても今言った様に封印するつもりか?」

「…………」

夫の仇である闇の書、それの所有者はP・T事件で俺とフェイトとアルフを保護し、最後の戦いで彼女達に希望と発破を送ったはやてである事実に、リンディは抑えがたい衝撃を受けて無言で佇んでいた。なのは達やエレンも無言で事の成り行きを見守る中、徐にネロがはやての前に出て、リンディの正面に向かい立った。

「私は……闇の書の管制人格だ。あなたの家族の……仇だ」

「……!」

「このような事態にいきなり直面させてしまった事は謝罪する。だけど……最後まで聞いてほしい」

「……なにを?」

「私達は……管理局に投降する。過去の過ちを……償いたいんだ」

「償いたい、ね。 ……それで? 今更あなた達が償った所で、犠牲者が、夫が帰ってくるわけでもないわ。管理局や遺族も、きっとあなた達を許す事はない。闇の書が破壊を行わなくなったのは喜ばしい事だけど、それならむしろ地球で大人しく過ごしてくれた方が良かった。そっちの問題が済んだから償いたいって表に出て、わざわざ私達に家族を失った哀しい記憶を呼び覚まさせるのなら、姿を見せないでいて欲しかった」

「…………」

「償う気持ちがあるのなら、それはそれで構わない。更生の余地があるって事だもの、納得のいくように話し合う事だって出来ると思うわ。だけどね……償う気持ちって、他人のために抱く感情じゃないの。許されたい自分がいるから、過去を悔いる心を慰めたいから、人は罪を償おうとするの。贖罪は……誰かのためじゃない、自分のためにする行為だって事、あなた達はわかってる? わかってて罪を清算したいって言ってるの?」

「あなたの……言う通りだ。私達は……ただやり直したいんだ。罪と呪いにまみれた過去を乗り越え、今度こそ正しい道を進みたい。それは私達にだけ都合が良いと言えるかもしれない……だけど、何も考えずに犠牲者の方達に償いたいと思った訳では無い! 私達が前に進むために、あなた達の心と向き合いたいんだ!!」

「それってエゴね、もしくはワガママ。私は別にあなた達と正面から向き合う必要なんて無い。管理局員として今から逮捕、拘束して封印しても構わないのよ。闇の書を封印すれば、真実を知らない市民や管理局は私達を称賛するでしょう。それだけ闇の書は次元世界全体から恨まれている。あなた達は次元世界から恨みや憎しみの感情を向けられる……償うという事は、永遠に彼らの負の感情の荒波に晒される事になるのよ。それでも、あなた達は償うと言えるの? 闇の書の主……あなた達の大事なは
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