エクゾディア
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界を案内してもらった。人間界では味わえない様な貴重な体験の連続に私は簡単にあの一件を忘れる事が出来た。そして大晦日の晩に私は家に帰ってきた。
「次に会うのは新学期だな」
「そうね。遊矢はまた精霊界に?」
「ああ、ちょっと遠くの方の精霊界にまで行ってくる。新学期までには三幻神に近い力を持つ精霊の大半の力を借りてくる予定だ」
「大丈夫なの?」
「1キルデッキを中心に使うから問題無い。こういう機会にしか使えない様なデッキばかりだからな。とてもじゃないが、アカデミアや大会では使えない様な、批判を受ける様な強力すぎるデッキ達だ」
「制限は守ってるんでしょ?」
「もちろんだ。まあ一つでも見れば分かるさ。通称ソリティアデッキだ」
「一人遊びね。大体想像出来るわね。つまらないわね」
「そういうことだ。アカデミアじゃあ、テーマデッキやネタデッキの方が楽しめるからな。それじゃあ、またアカデミアで」
マリニーで去って行く遊矢を見送る。部屋に戻ってベッドに寝転がる。
「三幻神に近い力、か」
そこまでの力を必要になる未来が来るなんて。未来を知っているからこそ、闇を知っているからこそ、遊矢は無茶をする。その助けになれるだろうか?何が助けになるだろうか?
身体を起こして精霊界で遊矢から渡されたケースを開ける。中にはびっしりと各種3枚ずつカードが引き詰められている。そしてその中には発売前のカードも入っている。無論、モンスターエクシーズもだ。
「必要になる時が来るはずよね。皆、手伝って頂戴。まずはシリーズ毎の特徴の洗い出しから」
新たなデッキの構築。六武衆使いであると知られている以上、対策をとられる事を考えれば予備に一つでもデッキがあれば話は変わってくるはずだ。それにいつもとは違うカードを使う事で新たなコンボを思いつく可能性もある。適当に手を伸ばしたカードは黒い縁のカード、つまりはモンスターエクシーズ。もう一枚引き抜くとやはり黒い縁のカード。
「神聖騎士王アルトリウスと聖刻龍王―エネアード、か」
冬休みが明けてアカデミアに戻ってから一週間が過ぎるも遊矢が姿を現さない。レッド寮に行ってみたけど部屋には荷物が置いてあるだけで若干埃が積もっていた。森の中のガレージにはマリニーも置かれていたから島には戻ってきているはず。それなのに姿を見せないなんて。
「ヤリザ、ニサシ、カモン、何か島に異変はあった?」
「何やら闇の気配の残り香がある場所がいくつか」
「それと精霊界に通じやすい場所も」
「一番気になるのは地下に封印が」
「遊矢が言っていた三幻魔ね。強力らしいけど対策はあるらしいから放置で良いわ。いずれ量産されて出回るみたいだし。まあ多少のエラッタがかかるみ
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