暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十五話 激戦、熱戦、大激突!
[5/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ただろう。
何故なら吸収放射は本来自身が吸収した魔法と同一の魔法を相手にそのまま返す者であり、吸収した以上の威力を持つ魔法は打ち出す事が出来ない筈だからだ。
しかし、クラナは本来チャージ無しの高速砲であるフォトンスマッシャーを吸収しておきながら、なのはのチャージ砲撃であるディバインバスターを相殺して見せた。寧ろそれどころか、クラナ自身もディバインバスターを使用したのだ。
これは寧ろ普通に見ればクラナ自身が個人でディバインバスターを使用出来るのだと考える方がよほど自然だと思う魔導師も居るだろう程に、一般的な吸収放射と言う魔法からはかけ離れた魔法である。
しかし、そもそもクラナが自身の力で砲撃をするなど不可能だし、先程のディバインバスターはクラナもなのはと同じ魔力光で発射していたのだ。その点で見れば、あれは吸収放射であると考えた方が自然だった。
さて、それではそろそろ結論を述べておこう。あの砲撃が吸収放射であるか否か。答えはYES。あの魔法は、確かに吸収放射である。
ただし、其処にクラナ流のアレンジを咥えては有る。そのための要素は勿論、無色の魔力だ。
無色の魔力が持つ三つ目の特性。それは、魔力性質のコピーである。
詰まる所、クラナは他人の生成した魔力に触れると、その魔力の性質と自分の魔力の性質をほぼ同一のものにする事が出来るのだ。
例えば先程のようになのはの砲撃を吸収によって体内に取り入れると、体内でなのはの魔力と自分の魔力を接触させ、そのまま無色の魔力になのはの魔力の性質を複製させる事が出来る。
ちなみに、触れた魔力が既に性質変換された魔力で有れば、その変換ごとコピーする事が可能だ。これは恐らく先程炎熱変換をコピーした例を見ればわかるだろう。
そしてこの能力の最も高い利点が、その魔力を使って自分自身の技術で魔法を打ち出す事が出来ると言う点である。
詰まる所、例えば先程のようにフォトンスマッシャーをディバインバスターに変換して放つ事や、あるいはクラナが出来さえすれば、アクセルシューターや、その他の射撃魔法を行う事も出来る。
逆に、通常の吸収放射と同じように相手がはなってきたのと同じ魔法を、自身の魔力を使って魔力量だけは相手の物より多くして返す。等と言う事も可能だ。尚、先程リオが喰らった紅蓮拳は、これに当たる。
詰まる所、他人が居れば、クラナは射砲撃も出来る訳だ。
さて、それでは戦闘に視点を戻そう。
空中移動から一気になのはに接近したクラナは、そのまま大きめの動作の拳を叩きつける。が……それをなのはは当然のようにレイジング・ハートの柄の部分で受ける。
『アルッ!』
[Acceleration]
先程使用した二つ分の魔力から、三つ分へと制御が切り替わり、クラナの思考と行動のスピードが更に加
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ