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ルイズが赤い弓兵を召喚
貴族
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 へ……?

「え……」
「どんな失敗だろうとそこから得る物は必ずある。そら、君の箒捌きはそこいらのメイドと何ら遜色ないほど優れたものだ。失敗した分上手くなったのだろう」

 あれ……?

「それに未熟で才能がないマスターに仕えるのはこれが始めてではないからな。そんなに気を張る必要はないさ」

 あっそう……。
 あぁそう……。

「アーチャー?」
「ん? どうした、マスター」

 うん、分かった。
 言いたい事はそれだけかしら?
 そうよね?

「! ま、まてマスター!」
「今すぐここから出て行けー!!」

 右手の甲が一瞬熱くなる。
 次の瞬間教室に居るのは私一人だけだった。



――――――――――――



「剣を買ってやるわ」
「必要ないな」


 せっかくこの私の休日を使い魔の為に使ってやろうと朝から話しかけた結果がこれである。
 この偉そうな口調はどうにかできないものか。


「あのね、私だって認めたくは無いけど、あんたは一応私の使い魔なのよ? そして私は貴族なの。そんな高貴な私の使い魔がいつまでも手ぶらなんておかしいでしょう? おかしいのよ。平民のアンタにはわからないかもしれないけど、貴族は見栄えだって大切にしなくちゃいけないわ。アンタに完璧なんて求めないけどせめて『見れる』程度には装備を整えてもらう必要があるわけ。お分かり?」


 こいつの赤い外套からはどことなく……こう、なんていうか畏れ多いような、神聖な感じがしないでも無いけど、そこはスルー。
 どうよ、反論できないでしょう?

「マスターの言い分は分かるが、それでもやはり私には不要だ」

 あんですって?
 まさかこれからずっと『レイタイカ』してるつもりじゃないわよね?

「ど、どういうことかしら?」

 落ち着くのよ、ルイズ。
 怒ったらこいつの思う壺。

「言っていなかったが、私は既に剣を所持している。そして私の扱う剣はどれも(・・・)一級品だ。正しく『格』が違う。そこに在るだけで見る者を魅了しよう。だがそんな物を、いや、そんな物だからこそ、おいそれと見せびらかす事は出来ないのだよ」

 いやいやいや。
 言い訳にしか聞こえません。
 それになんか論点ずれてないかしら。
 あとそのわがままな生徒に世の理を諭すような言い方はやめなさい。

「じゃあ見せなさいよ、その剣を。今の言い方からだと、一つ二つじゃないんでしょ?」
「断る」
「ケチくさいわよ」
「それは否定出来ないな。私の師がやたらと出費が嵩む人だったのでね。元より倹約は得意だったが、どうやら倹約根性が魂にまで刻まれてしまったようだ」
「倹約とケチなのは違うと思うわ」
「倹約家でケチなのが
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