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一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
番外編01?しばしの別れと新たな出会い
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ん、その袋ってなに?」
?私の言葉に直葉ちゃんは少しだけビクッとした。
?そう、彼女はスクールバッグと竹刀以外に買い物袋を持っていたのだ。割りとサイズも大きい。しかも大事そうに抱えるように持っている。袋をさらに見てみると、どうやら電化製品屋のものらしい。
「えっと……」
「あ、無理に言わなくていいよ!?ゴメンね、デリカシーのないこと言っちゃって」
「あ、違うんです!?そういうのじゃなくて……えっと、知りたいですか?」
「……うん、聞いても大丈夫なら知りたいかな」
「なら、今から少し時間あります?」
「大丈夫だよ」
?なら、向こうの椅子に座りましょう、と近くにある椅子まで移動する。そして、となり同士で座った。
「えっと、夏菜さんは《アミュスフィア》って知ってます?」
「うん、名前だけならね」
?あのSAO事件で使われたあの《ナーヴギア》の後継機だとニュースで少し話題になっていたから、知っていた。大手メーカーが「今度こそ安全」と銘を打たれていたが、弟がきた機器のせいでこんなことになっているということもあり、個人的にはあまり信じていないが。
「それを買ったんですよ。これです、これ」
?そう言って、直ぐ葉ちゃんは袋を開けて、私に中身を見せる。
「へぇー、直葉ちゃんやるの?」
「はい、そのつもりです。元々はお兄……兄をこんな目に遭わせているゲームなんか嫌いだったんですけど、最近は兄があそこまで夢中になるこのVRMMORPGに興味が出てきて……。試しにと思って買っちゃいました」
「なるほどね」
?なんて言っているが、直葉ちゃんの思っていることは私も少しだけ思っていたことだった。
?ユウが親と喧嘩になりそうになってまで買いたいなんてことは、少なくとも私が見てきたなかでは一度もなかった。だから、弟をそこまで動かせたゲームというのには、代わりに買ってきてあげるときから薄々興味はあったのだ。
?だが、私はあまりゲームが得意な人間ではない。
?両親、弟ともにゲームが得意であり、大好きな伊藤一家だが、なぜか私だけはゲームをうまく扱うことができなかった。別にゲームが嫌いなわけではないけれど、うまく操作することができないのだ。
「直葉ちゃんは、ゲームよくするの?」
「いえ、全然したことないです。コントローラーさえまったく持ったことないですよ。小さい頃から外でばかり遊んでましたし」
「あはは、私と同じだね」
「でも、このVRMMORPGって意識がアバターのなかに入ってプレイするそうなので、ゲームが苦手なあたしでもできるかな〜って」
「ほぇ〜、最近のはすごいね……」
?ていうか、それで私の弟がこんなことになっているのだが。
?しかし、あらためて聞くと、関心せざるを得ない。まさに「革命」って感じだ。
?そんな風にひとりで考え事をしてい
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