第十二話 【H×H編】
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静養に当てた。
それから数日、俺達はまず気持ちの整理に当てていた。
現状の確認。世界の受け入れ。トリステインには戻れないだろうetc
二度目と言う事もあり、一週間ほどで何とか気持ちを切り替えることに成功した俺達は、自然見溢れる林の中でドゥーンさんから念の基礎を教えてもらっている。
念は覚えれるなら覚えていた方がいい。
この世界はゼロ魔よりも死亡フラグら乱立しそうな世界だ。
念使いとの戦闘なんて出来れば遠慮したいところだが、人生何が起こるかわからない。
実際にゼロ魔からまさか世界を渡る日が来るなんて思っても見なかったしね。
「先ずは纏からだ。纏はできるな?垂れ流しのオーラを体に纏わせる技術だ」
「えっと?」
「ジンから倒れる前には纏が出来ていたと聞いているんだが、纏ってのは一度出来れば忘れない物だ、出来るはずだぜ?」
ああ、あれか。
記憶の奥底には微かにあるな。
纏 絶 練 発 だったかな?
この辺りは微かに覚えてる。
俺は倒れた時の事を思い出し、精神を集中し、体内の精孔を開ける。
この精孔から溢れ出てくるオーラと言うものを逃がさないように体に留める。
何だろう?
このオーラと言うものは俺達が今まで使ってきた精神力と似ているような気がする。
それに気が付くと、少しぎこちなくはあるが割と簡単に纏は会得できた。
ソラの方も問題ないようだ。
「なんだ、出来るじゃねえか」
ドゥーンさんは頭をかきながらつまらなそうに言った。
「じゃ、次だ。今開いている精孔を閉じて体から洩らさないようにする。これを絶と言う。ほれ、やってみな」
なんて、多少投げやりな感は有るが、ドゥーンさんは次のステップを教えてくれた。
今開いている精孔を閉じる。
む?
何だろう?
なんか精孔を閉じたら今まで俺達魔法使いが使って居た精神力といった物が満たされるような感覚。
「アオ、これって」
ソラも気づいたようだ。
「ああ」
俺はそれに頷いた。
「あ?なんだ?ちゃんと絶は出来てるみたいだが、なんか有ったのか?」
「あ、いえ。何も」
ドゥーンさんの問いかけに曖昧に返す俺。
魔法のことは未だ言ってない以上今は黙っておくべきだ。
「ま、いいや。纏と絶は出来たんだ。しばらくはそれの反復練習だな、ってわけで後はお前らだけでちゃんとやっとけよ。俺も忙しいんだからな」
そう言ってドゥーンさんは踵を返して去っていった。
ドゥーンさんがこの場を去るのを確認してソラが俺に話しかける。
「アオ。この絶でオーラを閉じるとなんか精神力が満たされたような気がするんだけど」
「ああ。俺もだ
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