天才
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速度で落下してくる、正八面体の銀の物体。
ズドンっ!!というものすごい音をたてて俺達の目の前に突き刺さった。
「これが箒ちゃんの専用機、赤椿だよ〜!」
中から現れたのは真っ赤な機体。
間違いない、俺の知っているものと同じものだ。
「赤椿はねぇ〜、天才の束さんが造った第四世代型ISなんだよ〜」
「だ、第四世代型……!」
「そんな、漸く世界で第三世代のISの試験機ができたところですのに……」
第四世代型。
量産機が第二世代で主流となり、各国で第三世代が造られていくなかでのこれだ。
驚くなと言う方が無理だ。
「……第四世代…」
俺のサバーニャは第三世代。
完成したというクアンタはそもそもISと似ているが異なる部分も多いらしい。
まぁ、粒子化とかできちゃう時点でなぁ……
加賀さん達でも造れない第四世代をこういとも簡単に造ったと軽い口調で言えてしまうのは、やはりこの人だからというのが強いだろう。
「それじゃ箒ちゃん、フィッティングとか色々やっちゃおうか!」
「…はいっ!終了!」
瞬く間に終わった。
実際にこの目で見ると分かる。あれは以上だ。
上機嫌に自分のことを誉めている篠ノ之束。 あれは人間なのかと疑いたくなってくるが、あれが天才とされる一端でもあるのだろう。
……まぁ、あれには及ばないけど、加賀さんだって早いもんね!
「それじゃ飛んでみようか! 箒ちゃんの思い通りに動くはずだよ!」
「はい」
篠ノ之束の言葉に頷いた箒さんは目を閉じ、集中する。
と、次の瞬間にはかなりのスピードで上空へと飛び上がっていた。
第三世代のISとは比べ物にならない早さである。
……ま、俺を除いてだがな
「……トランザムの方が速いな…」
「束さんはそれも気になるなぁ」
ラウラやシャルロット達が赤椿のスピードに圧倒されている中、それを見て一人呟いた俺。
そんな俺に言葉を返す人物、篠ノ之束だ
「…何のようですか?」
「束さんは君達の使う技術に凄く興味があるんだよ。 この天才束さんが調べても出てこないなんて、普通じゃないよ?」
なんと、うちのことを調べていたのか。
まぁ、この人のことだ。いままでのことも見ていた可能性は高い。
「お誉めに預かり、光栄ですよ」
そういって一礼。
俺の名前を聞くと、そのまま赤椿の性能実験に戻った篠ノ之束はオープンチャットを送ったり、何処からともなく出現させたミサイルを赤椿に打ち込んでいく。
しかし、そんな攻撃も簡単に武装 『雨月』、『空割れ』で対処する箒さ
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