おまけのおまけ『エピローグ』
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、そして満面の笑みでうなづいた。
それを満足げに見つめながら、ナミもまた笑顔に。
「……?」
「……!」
二人の弾んだ声が波の音へと消えていく。
「ハントー腹減ったー! なんかでけぇ魚頼むー!」
「ああ! 今行く!」
「あとナミがいねぇとグランドラインに入れねぇんだから頼むぞ、ナミ!」
「わかってるわよ、今行くから!」
優しくも温かい家族生活から、騒がしくも楽しい海賊生活へ。
ベルメールという母を愛し、ノジコという姉を愛し、ゲンゾウという父を愛し、ココヤシ村という故郷を愛し、ジンベエという師匠を愛し、ツグミという娘を愛し、カイトという息子を愛し。
それでも二人は海に出る。
なぜなら二人の心はいつも彼らと側にあるのだから――
「ハント、もう島も見えなくなったし、行こっか」
「ああ、そうだな」
――いや、少し違う。
二人が海に出る理由はもっと単純で、明快なそれ。
たった一つの、実にわかりやすいそれ。
何よりも二人は幸せなのだ――
島にいても。
海にいても。
親になろうが。
海賊だろうが。
お互いの――
――ただ側にいるだけで。
完
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