暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
92話:休暇とは一体何だったのか
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指の直線上にあるのは、彼の髪の毛だ。
彼の頭はアフロのようになっていて、所々ブスブスと音を立てて煙を上らせていた。
「あぁ? これはフェイトにやられたんだよ。ったく、服まで焦がすか普通…」
「あ、あれは士があまりにエリオにちょっかいを出すから…!」
「なんだよ、あれは男同士の仲なら普通ぐらいのちょっかいだぞ? そんな目くじら立てなくても」
「士君、ダメだよ」
「なのはまで言うか!?」
あぁもう! と叫びながら煙を上げる髪を整えるように頭を撫でる。しかしすぐに面倒になったのか、デバイスを腰に巻きドレスアップ≠フカードを使った。
士の隣に魔法陣が現れ、士を通過。と同時に士の服装が動きやすい服装に変わり、髪も元通りになった。
「よしッ」
服装が変わったことを確認すると、周りを見渡した。こちらを見ているなのはとフェイトの目は、何故か呆れた目をしていた。
「な、なんだよ…」
「士君、怠けるのはいけないと思うな」
「いくら魔法でできるからって、そういうのは如何なものかと…」
うぐッ、と唸り声を上げる士。しかし言い返す言葉も見つからず、取りあえず話題を変える事に。
「そ、そうだ! なのは、訓練スペース借りてもいいか?」
「(話題変えてきた、しかも解りやすい…)今は誰も使う予定もないから、大丈夫だと思うよ」
「よし、じゃあ行ってくる!」
そう言うが早いか、士はそそくさと訓練スペースの方へ向かって行った。その背中を見る二人は、ため息を一つついた。
「いつもあれぐらい分かり易ければいいのにね」
「確かに」
二人はそう頷き合って隊舎の中に入っていった。
周囲には五機、少し離れた場所に三機のガジェット。
円を描くように並ぶ五機の中央で、深呼吸をしながらゆっくりと構える。
それと同時に五機の内三機がこちらから離れるように動き、残りの二機と他三機が遠距離のレーザーを発射する。
それらを全て確認しながら確実に避け、近くのガジェットに斬りかかる。
「二機撃破、残り六機―――」
そうやってその場に残った二機を斬ると、ガジェットは二機ずつに分かれて移動し始める。
それを確認した俺は、ライドブッカーを銃に切り替え近くの二機に照準を合わせる。
生成する弾は、以前ティアナがガジェットに向けて放ったヴァリアブルシュート≠セ。
しかしやはり苦手な射撃魔法の分野、生成にも時間がかかってしまうが、ガジェットを見失う前に準備が済んだ。
照準をしっかり合わせて、生成した弾丸を放った。二重の弾丸は逃げる二機に追いつき
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