暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
92話:休暇とは一体何だったのか
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は笑っていながらも、彼女が憤怒している事が一目でわかる程のもので、漫画などで見られる怒筋が現れているような錯覚すら覚える程だ。
 そんなフェイトの迫力に、さすがの士も嫌な汗が顔や背中に流れ始めた。


「そ、そんなに怒らなくともいいじゃないですか、フェイトさ〜ん。ちょっとした戯れですよ、た・わ・む・れッ」
「………」
「…あ、あの〜…フェイトさん?」
「……ここじゃダメだから、あっちで『オハナシ』しよ」


 士があれこれ言っているが、フェイトはそれすら無視して士を引きずったまま移動し始めた。


「なッ、フェイト止めぃ! 『オハナシ』はダメ、絶対ッ! お願いだから、なのはのマネだけはしないで!」


 引きずられる士はフェイトに止まるよう懇願するが、フェイトは聞かずにそのまま士を引きずって部屋から出て行ってしまった。

 その後エリオ達や近くにいた局員は、バリバリという放電されるような音と、男の『アァーーッ!』という声を聴いたそうだ。
























「じゃあ、転ばないようにね」
「大丈夫です。前の部隊にいた時は、ほとんど毎日乗ってましたから」
「ティア、運転上手いんです」
「そ?」


 ヴァイス陸曹から借りたバイクに跨るティアナと、その後ろで自分の事のようにティアナの自慢をするスバル。その後ろでなのはが見送ろうとしていた。
 その時、あることに気づいたスバルは、後ろに振り向いてなのはに話しかける。


「あ、お土産買ってきますね。クッキーとか」
「嬉しいけど…気にしなくていいから、二人で楽しく遊んできなね」
「はい」
「行ってきますッ」


 スバルの提案に笑って返すなのは。それで踏ん切りがついたのか、ティアナとスバルを乗せたバイクはミッド中央部へと向かって行った。
 その後すぐに、隊舎の中からエリオとキャロ、フェイトの三人が出てきた。


「あ、ライトニング隊も一緒にお出かけ?」
「「行ってきます!」」
「はい、気をつけて」
「あんまり遅くならない内に帰るんだよ、夜の街は危ないからね」
「「はい」」


 二人に注意する事を伝えた後、フェイトは二人を手を振って見送った。
 エリオとキャロの姿が見えなくなると、フェイトはなのはと顔を合わせた後、二人で隊舎に戻ろうとした。

 その時丁度、隊舎から外に出てくる人物が。先程フェイト達と一緒にいた士だ。
 出てきた彼の服装はいつもの茶色い制服なのだが、所々焦げ目が付いており、少し煙を上げる上着を彼は肩にかけていた。


「つ、士君…それどうしたの…?」


 しかしなのはがそう言って指差すのは、彼の服装ではない。なのはの
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