暁 〜小説投稿サイト〜
ろくろ首
1部分:第一章
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「夜は長いでありんすよ。それじゃあ」
「ああ、まずは飲んでな」
 こうしてであった。二人で楽しむ飲みそのうえで楽しい夜を過ごす。そうしてそのうえでだ。床も共にしたのであった。
 二郎吉はこの日かなり飲んだ。それで寝汗もかなりかいてしまった。そのあまりもの暑さに喉が渇いて目を覚ました。するとであった。
「んっ?」
 暗い中でだ。横に何かを見た。
「何だこりゃ」
 見れば白く細長いものだ。それが床から出て来たのだ。
 それを見てであった。彼は目を凝らした。

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