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新四天王の作戦
エンジョイ夏休み
第28話
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「エッ。」

 1971年桃園家

 「ただいま。」
 源吉とタイムスリップしたあゆみが帰って来た。
 「エッ。」
 「何で、私が2人いるの。」
 「そうか、もう1人は何かの手違いで姿を現した偽者。愛、本物のあゆみと一緒に別の部屋へ行ってくれ。」
 「はい。」
 本物のあゆみは、愛に連れられて畳製造の部屋から去った。そして、残った寅、初、源吉の3人はタイムスリップして現れたあゆみを問い詰め始めた。
 「どこから来た。」
 「2009年から。」
 「何、2009年だと。」
 「と、いうことは、娘は41歳になってるはず。」
 「結婚はしているのか。」
 「はい。」
 「誰とじゃ。」
 「圭太郎と言う会社員と。」
 「何、この頃にもう畳屋は閉鎖しているのか。」
 「そう。だから私、今の暗黒の世界から逃げてきたの。」
 「そんなに、悪い時代になっているのか。」
 「そうよ、バブルがはじけてから。」
 「そうか。その前にそんな良い時代もあったのか。」
 「でも、バブルがはじけてから18年が経つわ。」
 「何、そんなに長いのか。」
 「18年も続いているのか。」
 「昔なら、間違いなく戦争になっているぞ。」
 「だから、お願い。ずーーーとこの時代に一緒にいたい。」
 「ダメだ。ここは、お前のいるところじゃねえ。ずっと、一緒に居られねえって、本当は分かっているだろう、あゆみ。」
 「そんなあ。」
 「お前の世界へ帰るんだ。」
 「あゆみ、悪い時代なんていつまでも続くワケないよ。」
 「必ず、幸せな時代が来るよ。」
 「幸せな時代。」
 「あゆみ、お父さん、お母さん、お祖父ちゃん、お祖母ちゃんとお別れなんてイヤだ。」
 「確かに、戦争になっているな。」
 「それでも、お前には帰るべき場所がある。」
 「うっ。」
 「確か、君を呼んでいる仲間は特殊部隊の兵士になっているのでは。」
 「あゆみよ。そこでやらなければならねえ事があるんじゃねえのかい。」
 「はっ、はあーーーっ。」
 「あゆみ、確か第2次世界大戦(太平洋戦争)が起こる9年前に世界恐慌が起こったのだよ。」
 「もしかして、あゆみが生きている未来の時代にも世界恐慌が起こらなかったか?」
 「起こった。」
 「何、それは本当か。」
 「親父、未来のあゆみさんの時代には長いトンネルのような不況があると聞いている。起こらないワケはないはず。」
 「そうじゃの。」
 「で、あゆみ、いつの頃だ。」
 「1年前、アメリカ合衆国にある会社リーマンブラザーズが経営破綻してからよ。」
 「やっぱりな。」
 「だから戦争が起こったのだよ。」
 「どこの国と戦争しているのじゃ。」
 「ラビリンス。」
 「ラビリンス。」
 「あの拉致
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