暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第20話:子育ての難しさ
[1/4]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
(グランバニア城・国王主席秘書官執務室)
ユニSIDE
「ガゥニャー」「ウニャン」「ゴロゴロ」「ミギャァ」
私は自宅から持ってきた煮干しを可愛いベビーパンサー4匹に与えている。
長男のリンクス・長女のチロル・次女のモモ・末っ子次男のソロ……
もふもふで可愛いこの子達は、おやつを与える私に懐いている。
城内を自由に歩き回れる様になって数日……最近ではこの部屋がお気に入りスポットだ。
パパさんのプックルさんも安心して託してくれる。
だが敵も居る。
「ミャーン」「ニャ」「フギャーウ」「ナン」
おやつを食べ終わって、室内で遊び回るこの子達に……
「うるせー! こっちは仕事中なんだよ、何でここで遊んでんだよ!? 他所でやれ馬鹿ぁ……ここは児童会館じゃねーんだぞ!」
部屋の主たるウルフ殿が、可愛い4匹にブチ切れ怒鳴る。
「プギャ〜ン」「ミャーン」「ミャー」「キャウ」
可愛い4匹は、可哀想に壁際に逃れ縮こまっている。
「ここで遊ぶなや! 遊ぶなら親父のとこで遊びやがれ!」
冷血漢は脅える4匹を横目に、部屋の扉を開け放ちこの子達を追い出した。
「酷い……あんなに可愛いのに。何が気に入らないのですかウルフ殿?」
「馬鹿かお前は!? 仕事中に『ウニャウニャ』周囲で言われてみろ……うるさくて集中できねーだろが! こっちは忙しいんだよ。大勢の人間が色々言ってきてるんだよ! 聞き逃す訳にはいかねーんだよ!」
そんな理由で可愛い小動物を苛めるとは……
「解ってるのか? 俺には4日しかないんだぞ……5日目にはバカンスに出るんだからな! この4日間で仕事が片づかなくても俺は5日目には出かけるからね。重要書類が残ってて、お前等が困る事になっても、俺は知らないからね!」
「身勝手な……自分の休日の為に動物虐待するなんて!」
「身勝手なのはお前だ! 職場に動物連れ込みやがって……エサやるのは勝手だが、自分の部屋でやれ! どうせ
男
(
けもの
)
を連れ込む事はないんだろ……正真正銘の
獣
(
けもの
)
を連れ込みやがれ! あぁ言っとくが、アイツ等はネコ科だから舌がザラザラで不向きだぞ」
「何に不向きなんだ馬鹿野郎! セクハラで訴えるぞこの野郎!」
「何がセクハラだ……解ってるなら聞き返すんじゃねー! それこそセクハラだろが!」
ムカつく男だ。
「何で姫様二人はお前の様な男に惚れたんだ!? リュカ陛下の血筋なのに異性への趣味が悪い!」
「全く同感だ。お前の熱烈アプローチに見向きもしなかった男の血筋だけあって、異性への趣味が悪いな!」
うぐっ……ムカつくわ……姫様への侮辱は、そのままリュカ陛下に変換される。
「ちょっとちょっと……部屋の外まで聞こえる声で喧嘩しないの!」
入り口から女性の声が聞こえ振り向くと、
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ