第23話 Machination 2
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目で追えないから耳で聞くしかない。
だが、ラナに直撃した音が全く聞こえない。聞こえてくるのは、破砕音。もちろん鎖のアンカーが砕かれているのだ。
何度も何度も。その音が近づいてくると共に、ラナの姿が確認できる。
距離は殆ど無いに等しい。
「こんな距離でのパンチなんて??」
「そうでありますか?」
ガネッサへと近づいたラナは、小さく拳を構えた。
その瞬間、ビリッと空気が振動した。
だが……
「そこまで!」
担任からの声でラナの拳が止まる。
結局、勝敗はつかなかった。内容的に見れば、ガネッサの勝利。ラナの善戦、と言ったところだろう。
しかしそれは、あくまで周りの意見だ。ガネッサとサテライザーの意見は違う。
二人だけは気がついていた。あの時、あの瞬間、ラナ・リンチェンが何かをしようとしたという事に。
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