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ラミア
2部分:第二章
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れないようにされた。それにより狂ってしまった彼女は何時しか人でなくなり魔物になってしまったのだ。それが今ホメロスの目の前にいるラミアなのだ。
「貴女が。そのラミアだったのですか」
「私は魔物になりました」
 悲しい声で語る。
「ですが。ゼウスは私を哀れみ一つだけ救いを得られる術を与えて下さったのです」
「救いをですか」
「そうです。私の言葉に従って下さり」
 まずはそれであった。
「私の。この魔物としての心に耐えられる方が」
「ですから私に振り向くなと」
「そういうことだったのです」
 だから夜まで振り向かせなかったのだ。全てはそういうことであったのだ。

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