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とある3人のデート・ア・ライブ
第七章 歌姫
第5話 生ずる疑問
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……」

時すでに遅しとはこのことである。



顔も同じ。声も同じ。目の前にいる少女は先日出会った精霊に間違いない。

それでも、八舞姉妹のように二人いるんじゃないかと錯覚させてしまうぐらいに、目の前の少女と冷徹な女帝とは反応が遥かに違っていた。

男……というだけでこんなにも違うものなのだろうか。

美九「私、ステージに立つのが好きなんですよぉ」

凜袮「ステージ?」

考え事をしていた士道の代わりに、凜袮が美九の独り言らしき呟きに応えた。

美九「みんなが私の声を聞いてくれる。会場のみんなが私の声を求めにやってくる。そんな空間が愛おしくてたまらないんですよー」

凜袮「へぇ〜……」

美九「あなたたちは珍しい方ですよねー?」

士織「え?何で?」

美九「もしかして、私の名前、聞いたことないんですかぁ?」

士織「え……っと」

凜袮「……?」

それは、精霊としての誘宵美九なのか、歌手としての誘宵美九なのか、士道にはどう答えればいいか分からなかった。

凜袮は素直に知らなかったらしいが。

美九「ふふ、ごめんなさいー。ちょっとイジワルな質問しちゃいましたねー。私の名前は誘宵美九ですよぉ。改めてよろしくお願いしますねぇ。えっと……」

凜袮「私、園神凜袮っていいます」

士織「お、俺は五河士織だ……」

美九「凜袮さんに士織さんですか、いいお名前ですねぇ」

美九が二人と握手したところで彼女が戻ろうと言い出した。琴里も無理に止めるのは良くないと判断し、そのまま美九の後に続いた。

凜袮「あ、そうだ。美九さん、またいつか私の相棒を紹介してもいいですか?」

美九「相棒?それはどんな方なんですかー?」

凜袮「不幸でドジでデリカシーのない、それでもいざという時には私たちを助けようと全力で頑張ってくれる、そんな人です。美九さんも気にいると思いますよ?」

上条のことか、と士道はすぐに分かった。

美九「それはまた個性的な方ですねー。女の子なんですかー?」

凜袮「いえ、男の子です」

と、凜袮が言った瞬間。

美九の顔は一瞬にして鬼のように強ばったと思えば、また笑顔へと取り戻していた。

美九「でもぉ、遠慮しておきます。私、男の子って苦手なんですよねぇ」

凜袮「……そっか。じゃあやめておこうかな」

これでハッキリ分かった。

誘宵美九という女は、大の男嫌いだということが。




ーーーー
ーーー
ーー



五河家にて。

士道「ふぅ……」

家の中で女装を解いた士道はかなり疲れた様子でソファに座り込んだ。

四糸乃「だ、大丈夫……ですか?」

よしのん『まあ男の子があんな女装し
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