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第四真祖一家が異世界から来るそうですよ?
YES!ウサギが呼びました!
第十五話 「箱庭の夜空に星は降る」
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決まってるだろう!!奴等には吸血鬼がいるんだぞ!!」

「いくらなんでも、吸血鬼の霧化の範囲を逸脱してるだろ!?」


『ペルセウス』の悲鳴も最もで普通の吸血鬼は精々、自身の肉体を霧化させる程度でしかないが古城の甲殻の銀霧(ナトラ・シネレウス)は絃神島時代、人口56万人の超巨大海上浮遊人工物の全てを霧化させた事もあるまさに規格外な眷獣である、間違っても一般的な吸血鬼の霧化とは比較にならないのである。


「そんなこと言ってる場合か!?霧に隠れて奥まで行かれたらこっちの負けなんだぞ!?」

「しかし、こうも霧が濃いと全く見えなグフッ・・・・・・」

「「「!?」」」

「奴らが来たぞ!!近づけば姿を確認できるはずだ!!やられる前に探し出せ!!」

「ガァ!?」

「グゲッッ!?」

「ど、どこに居る!?ギッ・・・・・」

「クッソ!?こちらがやられる一方だと!?一体どこにいやが「ドスッ」・・・・・・る?」

騎士は衝撃のあった部分に目を向けるとそこには黄金色の槍の石突き部分が自身の鳩尾に深々と突き刺さっていた。そして騎士は意識を手放したのであった。



しばらくして白亜の宮殿の最奥にある闘技場で、ノーネームのメンバーは全員そろってルイオスの前に立っていた。

「ぜ、全員でたどり着くだと!?あいつらは一体なにをしてるんだ!?」

ルイオスは目の前の光景を信じられない、というように大声を上げる。

「俺の霧は建物とかの障害物も関係なくできるんでな・・・・・・一方的にボコらせてらったぜ?」

「なぁ!?」

ここに来るまでに遭遇した騎士達は雪菜の雪霞狼と零菜の槍の黄金(ハスタ・アウルム)で全員、意識を刈り取られていた。
中には飛鳥の持ってきた水樹の攻撃の後に槍の黄金(ハスタ・アウルム)をくらい感電した者もいたが結果としてはあまり変わることはないだろう。

「クッ、まぁいい・・・・・・ようこそ白亜の宮殿、最上階へ!!ゲームマスターとして相手をしましょう・・・・・・あっ!この台詞を言うの、初めてだな」

ルイオスは天を舞い、ギフトカードから炎の弓を取り出す。

「伝説とは関係ないギフトを使うのか?」

「空を飛べるのに同じ土俵で戦う理由なんて無いしね・・・・・・それに、メインで戦うのは僕じゃない!!」

ルイオスは首にかかったチョーカーを外し、解放する。

「目覚めろ『アルゴールの魔王』!!」

次の瞬間、蛇の髪を持ち、拘束具によって体を拘束されている、巨大な女の化物が現れる。

「ゴォォガァァァアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーー!!」

「あれが元魔王様か・・・・・・古城、あいつの相手は譲ってくれよ?ぜひ、元魔王様の実力を知りたいからな!!」

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