おまけ3話『脱獄』
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午後3時。その時刻には必ず処刑は執行される! 白ヒゲのおやじが来るとすればその何時間も前に仕掛けるはず、エースさんはもう海の上。戦いはいつ始まってもおかしくない!」
「3時まで殺されることはねぇんだな!? とにかく! まだまだチャンスはある!」
師匠とルフィの会話。
っていうか本当に切羽詰ってるんだな、残り時間5時間ぐらいしかないのか。
「……エース」
っなんだかいきなりすぎる展開にまだ感覚が追い付けていなかったけど、徐々に俺もやっとだけど危機感を覚えるようになってきた。体に自然と力が入る。
「絶対助けるぞ、ルフィ!」
「当たり前ぇだ!」
走りだす足に力を込める。
途中で現れた看守を蹴散らしながらルフィ、師匠、クロコダイル、それに俺が先頭となって進んでいく。
そのぴったり後ろを顔のでかい人と体半分で色が違う人、それに懐かしい顔ぶれのボンちゃん。ボンちゃんとはアラバスタで会って以来だからちょっとだけ懐かしいけど、余裕がないからあんまり会話してない。まぁ、それはともかく。
俺は顔のでかい人と体半分で色が違う人とボンちゃんの3人の実力を知らなかったけど、この3人、見た目以上に随分と強い。特に顔がでかい人はかなりのものだ。
俺たち7人でも十分な戦力だと思うけど、そこからさらにたくさんの囚人たちと……あと変態っぽい奴ら。こいつらも囚人なんだろうか。
いやまぁ味方してくれてるんだから別にいいんだけど。とにかく、俺たち7人とたくさんの仲間たちで順調に監獄を駆け上がっていく。
このままいけるかもしれない。
そう思った時、3匹の二足歩行の獣が現れた。
サイ、シマウマ、コアラ。
見た目は随分とかわいらしいけど動きは鋭い。どんな風に育ったらこんな動きを獣ができるんだろうか。よくわからないけど、とにかく相手をする時間も惜しい。
「師匠、俺がやります」
「うむ」
師匠が動き出す前に先に動く。ルフィ、クロコダイルとともに前に出た。
「魚人空手陸式、五千枚瓦――」
「ギア3、ゴムゴムの巨人の――」
「……――」
一緒に俺たちと脱獄してようとしている囚人とか変態とかを今にも殺そうとしている3匹の獣へと、そのまま速度を上げ、そして――
「――正拳!」
「――銃!」
「――砂嵐!」
一人一殺。
俺がサイを。
ルフィがコアラを。
クロコダイルがシマウマを。
一撃で吹き飛ばした。
「ええええ〜〜〜っ!」
「きゃああああ!」
看守たちとたぶんこの獣に直接命令を出してる女の人の悲鳴が聞こえるからもしかしたら今の3匹はけっこう主力だったのだろうか。悪いけどまだまだ俺たちを止めるには実力不足だ。
「――っ」
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