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鎧虫戦記-バグレイダース-
第31話 開けてはならない背中のチャック 
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?」

マリーは少し心配そうに訊いた。

「あぁ、今は太陽が出てるからな。
 これ以上掛けたら、むしろ熱いだろう」

暖かい太陽の日差しがそれを物語っていた。
こんな気候の中での昼寝は、まさに最高だろう。

「森のど真ん中で昼寝しても大丈夫なのか?
 ″鎧虫″とかに襲われないかな?」

アスラも少し心配そうに聞いた。
その問いには迅が答えた。

「そこも大丈夫だ。″鎧虫″が近づいて来たらオレが嫌でも気付く。
 ″侵略虫″ってのはそういう生き物なのさ」

一応、不安な点を数個上げたが、全て対応策があるので
全員はポカポカ陽気の中、昼寝をすることにした。

「みんな、おやす‥‥み‥‥‥‥」

マリーはそれを言うと同時に寝息を立て始めた。
他の全員も、それに応えることなく
それぞれ寝息を立てて眠ってしまっていた。
全員はこのひと時の安らぎの時間を噛み締めた。
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