番外30話『一味の行方』
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俺とチョッパーは顔を見合わせる。
ルフィの選択にゆだねる。
それがどんな選択でもルフィの決断になら素直に従える。
「……さて、と」
サンジとチョッパーにも現状を伝えられたし、ずっともたれかかっていた手すりから体を離す。
「どうしたんだ、ハント」
「どうって……サンジとチョッパーが見失って行方不明になってるロビンを探してくる。ロビンにも早くメリーのこと教えてやらないと。船に帰ってきていきなりメリーの状況を言われてもなんか辛いものがあるだろ」
チョッパーに返した言葉に、横からサンジ。
「そりゃそうだがお前、探すったって……人は多いし中は入り組んでるしで人探しどころじゃねぇぞ?」
「……迷ったのか?」
「少しな……ってうるせぇよ。本当に入り組んでるんだぞ?」
ちょっとだけ驚いた。
「サンジが迷うって言うのなら本当に入り組んでるんだろうな。ゾロならともかく」
「どういう意味だこらぁ!?」
「どう考えても今のはハントが正しいだろうが」
「うん、俺もそう思う」
「黙ってろてめぇらは!」
怒ってるゾロにサンジとチョッパーの援護。
まぁ、普段のゾロを見てたら……流石に。という言葉は火に油を注ぐことになりそうなので呑みこんでおくとして。
「俺が人探し得意なのは知ってるだろ?」
「……見聞色の覇気ってやつか?」
「ああ」
サンジの言葉に頷く。
もうロビンの感じはわかってる。
「くぅ、こんなヘタレヤローにロビンちゃん探しを任せることになるとは……仕方ねぇ。俺もさっさとお前からそれを盗んでロビンちゃんとナミさんを――」
「――ナミだけは譲らないからな」
「けっ、言ってろ」
サンジが悔しそうにそっぽを向いて、チョッパーに肩を叩かれてる。流石チョッパー、癒しだね……っていうかまぁそんなことよりもさっきのサンジの言葉の内容に驚いてたりする。さっきサンジは見聞色の覇気を盗むって言ってた。
「……」
ゾロを見ると、まるで「ほらな?」みたいな顔で頷いてきた。
……なるほど。
本当に俺という例からそれぞれ独自に習得しようとしているらしい。教えることは出来なくても例として存在することは出来ているらしいのなら、彼らならば本当に勝手に習得するんだろう。
うむ、ゾロに相談しておいて良かった。これで俺の悩み事はあとはメリー号のことぐらいだ。
メリーがこういう状態だと明日ナミとデートに行くのは難しいかもしれないなんてことは頭の端から外しておく。
とりあえず、さっさと俺はロビン探しに行かないと。
「人が多いと苦労するだろうけど……まぁ頑張って探してくる」
「おう」
ゾロがさっさと行けって言わんばかりに頷いて。
「ロビ
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