暁 〜小説投稿サイト〜
ワンピース〜ただ側で〜
番外29話『水の都ウォーターセブン』
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別にみられておかしいことはやってないよな。

 ……やっぱちょっと恥ずかしい気がするけど。

「って、ん? 二人とも出かけるのか?」
「ちょっと船医さんと買い物に行ってくるわ」
「うん、ロビンと本とか買いに行くんだ。」
「そっか、行ってらっしゃい……っていうのもなんか変か?」
「どうかしら」

 船から出る人間を見送るのに行ってらっしゃいっていうのはどうなんだろうか。メリー号もある意味では家っていえば家なんだけど、なんだか違和感があるような……なんてことを俺とロビンで首を傾げてると「行ってきます!」と、俺たちの悩みを見事にすっ飛ばしてくれるような元気な挨拶とともにチョッパーが船から飛び降りた。

「ロビン! はやくいこう!」

 チョッパーがロビンを連れて歩いていく。
 うーん、仲がいいなぁ。あの二人。

「……って、あれ? じゃあ今船にいるのって俺とゾロとサンジだけか」

 丁度いいのかもしれない。あ、でもサンジは買い出しとかありそうだなぁ。なんてことを想いながらゾロを探すと「あ」目があった。ずっと手すりに胡坐をかいて座っていたせいで視界に映らなかったからそこにいるのに今更気づいた。

「……ゾロ、ずっといた?」
「そうだな、お前とナミがデートの約束をしたあたりからずっと聞いてた」
「……」

 よし、もう気にしないことにしよう。

「お、今度は顔赤くならねぇんだな」
「人がせっかく気にしないでおこうって自分に言い聞かせたところでチャチャを入れないでくれない!? いいんだよ! もう一々恥ずかしがってたらナミとこう……ゆっくりと話も出来ないから!」
「へー」
「って興味ないのかよ! じゃあ聞くなよ!」
「俺は顔赤くならねぇんだなって言っただけで何も聞いてねぇ」
「……」

 なんだろうか、この敗北感。
 もう、このやってやったぜ的な表情で俺を見てくるゾロの表情にすら敗北感を覚える。い、いや、別に俺負けてないし。

「そういやゾロはここで船番か?」
「ああ……そういやさっきナミとお前が話をしてる時に俺に話があるみてぇなこと言ってたな」
「ん? ああ、そうなんだよ。ゾロかサンジに聞こうと思ったんだけど……そういやサンジは?」
「まだ下だろ」

 とか言う会話をしてきたらうまいことサンジの声が。

「ロビンちゃんは!? 船にいねぇぞ!?」
「ん? ああ、いねぇよ。さっきチョッパーと出てった」
「何!?」
「買い物に行くんだと」
「何てこった、じゃあてめぇらだけか。船にいんのは。なんてつまらねぇ空間」
「同感だ」
「よし、じゃあ俺も買い出しにでも行くからよ! おめぇらちゃんと船番しとけよ?」
 
 普段から喧嘩ばっかりしてるこの二人が普通の会話をしてると、なんとい
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