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魔法少女リリカルなのは ~Emperor of the WGOD~
魔法の力、その名は《白虎》
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足を地面にしっかりとつけ前に拳を突き出す。これはただの正拳突きだけど全体重をかけた踏み込みを自分の呼吸と合わせたその一撃は毎日習っている型の、今ちゃんと繰り出せる唯一といえる、攻撃方法だった。俺の放った一撃は見事狼の脇腹あたりに命中した。当たった部分から大きな風が起こり、それ全体が収束して小さい風圧が発生した。その風圧は見た目に合わず街全体を轟かすような振動を起こし、狼を吹き飛ばす。狼は短い悲鳴とともに神社の鳥居のあたりまで吹き飛ばされ、その動きを停止させた。

「ふうっ。」

そう一息つくと白虎が嬉しそうに
《上出来ダゼ、ブラザー!!》
「そういえばさっきからブラザーってなんなのさ?」
《俺サンタチハモウ魂ガツナガッテイルカラサ、ブラザー。》
「わけわかんないよ!!」

俺がツッコミを入れると同時に、俺を包んでいたバリアジャケットは光となって宙に消えていった。その直後だった、俺は膝からうつぶせに倒れて意識が飛んだ。途中でばあちゃんとなのはの声が聞こえた気がしたがよく覚えていない。俺は気づいた時には家の自室で寝ていた。




「あれ....?確か俺は.......。」
《気ヅイタカ。オソヨウ、オ寝坊サン。》
「え!?寝坊っ!!?時間が、学校が、あれ????」
《落チ着ケッテ、マダ今日ノ夕方ダゼ?寝ボケテンゾ。》
「夕方???あっ...。」

思い出した、俺は神社でジュエルシードの生み出した怪物を倒して、気を抜いた瞬間、意識が全部突然襲ってきた疲労で持ってかれていたんだ。そうだ、ジュエルシードは......?

「白虎、ジュエルシードは!!!?」
《無事、アノオ嬢チャンガ回収シテクレタヨ。マ、今カラ話ヲシテヤルカラソコニ座レヤ》
「う、うん。」

白虎から聞いた話によると、俺が気絶した後遅れて到着したなのはたちが封印をしてくれたらしい。狼を倒した後、気絶した原因は白虎にあるという。白虎の発動はなぜか相当な魔力を消費するものだというのだ。だが、普通の魔導士(なのはや俺みたいに魔法を使う人のことをそう呼ぶらしい)は一回の使用で数日の昏睡、最悪の場合は命を落としてしまうことがあると自慢げに話していた。俺はとても珍しいケースで数時間後に目覚めるなんてありえないと上機嫌に白虎は言っていた。そんな危ないことしていたのか俺は。
まあ気絶した後ばあちゃんと連絡をして迎えにきてくれたじいちゃんに家まで運んでもらって今に至るらしい。ばあちゃんたちにはユーノが色々詳しく説明してくれたらしい。


「ばあちゃんたちが何か話したいって?」
《アア、マア察シハツクガネ。》
「とりあえず、行ってみるよ。」

俺はとりあえず部屋着の浴衣に着替え、いそいそと部屋を出た。そういえば白虎の姿がない。さっきからどこから話しかけて
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